Vol.01 おなかの中からキレイになる「発酵あずき」

Vol.01 おなかの中からキレイになる「発酵あずき」

Vol.01
おなかの中からキレイになる「発酵あずき」

「発酵あずき」は、やわらかく煮た小豆に米こうじを加えて発酵したものです。作りたても天然の甘みがあり美味しいのですが、冷蔵庫に入れて3〜4日目には熟成発酵をしてもっと甘くなり、その美味しさに感動します。

小豆には血糖値や中性脂肪値を改善するポリフェノールや、むくみに効果のあるカリウム、貧血予防になる鉄分、便通が良くなる食物繊維が豊富など、多くの効能があります。私は特に解毒・デドックス効果を実感しています。また、米こうじは酵素の宝庫と呼ばれるくらい発酵によって多くの酵素が作り出されます。さらに疲労回復・美肌・美髪効果のあるビタミンB群、腸内の善玉菌が増えるオリゴ糖も豊富に含まれており腸内環境を整えます。

「発酵あずき」は米こうじの酵素が小豆のでんぷんを分解しブドウ糖を作り出すので、砂糖を使わずとも小豆餡(あんこ)のようになり、カロリーを抑えた美腸スイーツとしても人気です。ヨーグルトと合わせてW発酵デザートにしたり、パンとバターと合わせて“あんバターサンド”もおすすめ!料理の隠し味で使うと、まろやかでコクがでます。

発酵あずきの作り方

用意するもの

●水・・・80cc
●乾燥米糀・・・100g
●無糖ゆであずき・・・360g
●発酵器

作り方

①乾燥米糀100gに水80ccを注ぎ、約10分浸水させます。
②無糖ゆであずきを発酵器の容器に入れ、マッシャーかスプーンでつぶします。
③水で戻した①の米糀と②を混ぜ合わせます。
④ ③を発酵器に入れ、55度/6時間にセットし、スタートします。途中で1~2回ほど混ぜると、より上手に発酵します。
⑤時間がきたら、できあがりです。

レシピによっては、固練りした方が使いやすい場合も。その場合は発酵あずきを焦がさないように弱火にかけ、お好みの固さになるまで水分をとばします。

<アレンジレシピ> 発酵あずきアイスクリーム

暑い日にぴったり♪
砂糖不使用なのに天然の甘みで十分に甘さを感じられ、体を冷やしすぎないデザートとしてもおすすめです。

材料

●発酵あずき・・・200g
●豆乳・・・50cc
●生クリーム・・・50g
※お好みで、水切りヨーグルト、きなこ、ミントなどをトッピングしても。

作り方

①ボールに豆乳を入れ、湯煎しながら泡立てる。
②冷蔵庫でよく冷やした生クリームをボールで7分たてに泡立てる。
③ ①と②を合わせてよく混ぜる。発酵あずきを入れ全体を混ぜる。
④保存容器に移し、冷凍庫に入れて固まるまでに数回かきまぜる。
※よくかき混ぜると空気が入り、なめらかなアイスクリームになります

<アレンジレシピ> 発酵あずきチリトマトスープ

チリパウダーと生姜を使ったスパイシーなスープ。発酵あずきを入れることによって、一瞬でまろやかになり味がまとまります。飲んだ時はさっぱりと、体の内側からは温める、夏を乗りきるのにぴったりのスープです。

材料(4人分)

●玉ねぎ(小)・・・1個
●豚ひき肉・・・100g
●大豆(水煮)・・・120g
●カットトマト・・・1パック(約390g)
●水・・・400cc
●生姜・・・小1かけ(10g)
●チリパウダー・・・小さじ1
●発酵あずき・・・大さじ4
●塩・コショウ・・・適量
●パセリ・・・適量

作り方

①生姜と玉ねぎをみじん切りにする。
②鍋に油大さじ1(分量外)を入れ、①を炒める。
③ ②に豚ひき肉を入れて炒める。
④ ③に大豆の水煮、トマトパック、水を入れて煮込む。
⑤チリパウダー、塩、コショウを入れて味を整える。
⑥火を止める直前に発酵あずきを入れて温める。
⑦器に盛り、刻みパセリをかける。
※盛り付けした後に、トッピングで発酵あずき(分量外)を添えても美味しい。

発酵ナチュラリストTaccoの今日からはじめる発酵生活 season2カテゴリの最新記事