CATEGORY 漢方的生活

漢方薬局 桃仁堂 平部 利奈の『四季と寄り添う』漢方的生活

  • 2015.06.23

この期間は胃腸を休め、小食や粗食、プチ断食を心がけると健康に次の季節を迎えることができます。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.18 文月(fuzuki) 最終回]この期間は胃腸を休め、小食や粗食、プチ断食を心がけると健康に次の季節を迎えることができます。 夏の土用は鰻で有名ですが、土用というのは、実は年に4回ほどあります。 それぞれ、立春( 木)・立夏( 火)・立秋( 金)・立冬(水)の直前の約18日間を土用といい、季節は「土」をはさみ、移り変わります。 次の季節に移り変わる調 […]

  • 2015.05.25

現代人はますます酸化が進みやすい環境です。体の中の抗酸化(サビ取り)を意識してみてください。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.17 水無月(minazuki)]現代人はますます酸化が進みやすい環境です。体の中の抗酸化(サビ取り)を意識してみてください。 「夏至」は一年で最も太陽のエネルギーが溢れる日です。 この日は魔術的な力が働くとされ、マヤやエジプト、ドルイトなどの古代文明では、石の建造物に夏至の日が分かるように細工され、さまざまな儀式が行われました。 ケルトでは妖精の世界へ […]

  • 2015.04.23

5月の初夏の日差しに気おくれを感じる…そんな時はココロや体に耳を傾けてあげるサインかもしれません。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.16 五月(satsuki)]5月の初夏の日差しに気おくれを感じる…そんな時はココロや体に耳を傾けてあげるサインかもしれません。 立夏を過ぎると野山は新緑に彩られ、太陽のエネルギーがどんどん増していきます。 五行学説で夏の五気は「暑」、五臓は「心」にあてはまり、心臓に症状の出やすい季節と言われます。 5月の気候は爽やかで、さほど「暑く」はない […]

  • 2015.03.24

体調の変化に応じて欲する味覚が変わるのは、本能的に身体を調整しようとする機能が働くから。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.15 卯月(uzuki)]体調の変化に応じて欲する味覚が変わるのは、本能的に身体を調整しようとする機能が働くから。 この季節になると、薬局に甘茶(あまちゃ)をお買い求めにいらっしゃる方がおります。 そうです。灌仏会(かんぶつえ)(釈迦の誕生日)に使う甘茶です。釈迦が産まれた時に九頭の龍が天から甘露の雨を降らせたという伝説から、柄杓(ひしゃく)で甘茶をすく […]

  • 2015.02.17

新しいことにも挑戦する気力の増す季節。ダイエットなどを始めるのも向いていますよ。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.14 弥生(yayoi)]新しいことにも挑戦する気力の増す季節。ダイエットなどを始めるのも向いていますよ。 3月といえば桃の節句。華やいだ春らしい行事ですね。 3月3日は死を司る西王母の誕生日といわれ、死神である西王母を奉ることが、死を免れる不老不死を望むことへと変化していったようです。 西王母の住む崑崙(中国の西の彼方に存在する伝説上の山。仙界)には3 […]

  • 2015.01.22

春の養生はイライラせず、自然に合わせてゆったりと過ごすことが大切です。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.13 如月(kisaragi)]春の養生はイライラせず、自然に合わせてゆったりと過ごすことが大切です。 梅の中でもとりわけ早く咲く蝋梅(ろうばい)の芳しい香りは、まだ寒々しい冬の風景の中、春の訪れをいち早く知らせてくれます。 2月は春の始まりで、いろいろな事物の始まりです。 節分の行事である豆まきは、追儺(ついな)という儀式から発生したといわれています。 […]

  • 2014.12.17

美味しいお屠蘇(とそ)はれっきとした漢方の胃腸薬。身体を温め、風邪の予防にもなります。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.12 睦月(mutsuki)]美味しいお屠蘇(とそ)はれっきとした漢方の胃腸薬。身体を温め、風邪の予防にもなります。 あけましておめでとうございます。 新暦のお正月を迎えました。みなさん、お屠蘇(とそ)は召し上がりましたか? もっとも最近は、若い世代の方はお屠蘇を飲んだことすらない、というので、ひっくり返るぐらいビックリします。 日本文化の灯火が消えてゆ […]

  • 2014.11.23

今年は19年に一度のおめでたい「朔旦冬至」。カボチャとゆず湯は寒い冬を健康に過ごす智慧。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.11 師走(shiwasu)]今年は19年に一度のおめでたい「朔旦冬至」。カボチャとゆず湯は寒い冬を健康に過ごす智慧。 さあ、今年もついに忙しい師走になりました。 忘年会にクリスマス、大掃除やお正月の準備と行事も目白押しです。みなさんはどのように年末を過ごされますか? 昼が最も短くなる日を「冬至」と言います。衰えた太陽の力がこの日を境に再び回復するため、 […]

  • 2014.10.21

「精気」を貯蔵する働きがあるのが「腎」。色の黒い食べ物や海産物で腎を養いましょう。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.10 霜月(shimotuki)]「精気」を貯蔵する働きがあるのが「腎」。色の黒い食べ物や海産物で腎を養いましょう。 そろそろ木枯らしが吹き始めましたね。 立冬を迎え、冬の気が立ちますと「寒」の季節が参ります。冬の寒さの間、植物は種や根に栄養を蓄え、春の到来をじっと待ち、新陳代謝を落とした動物は冬眠に入り静かに過ごします。自然界は静かに冬の時を過ごすので […]

  • 2014.09.17

首は「風邪(ふうじゃ)を防ぐ場所」。ストール一枚で大半の風邪は防げるということです。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.9 神無月(kaminazuki)]首は「風邪(ふうじゃ)を防ぐ場所」。ストール一枚で大半の風邪は防げるということです。 秋は待ちに待った実りの季節。黄金色の稲穂がたわわに実る風景は、神多き日本の里の原風景ですよね。 子供の頃、きらきらと夕日に照らされた田んぼをいつまでも見つめていたことを思い出します。 そんな十月は風がちょっと肌寒く感じられるようになり […]

  • 2014.08.21

秋を迎えたら、からだを潤す働きのある食材をしっかり食べて、肺を労わりましょう。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.8 長月(nagatsuki)]秋を迎えたら、からだを潤す働きのある食材をしっかり食べて、肺を労わりましょう。 暑さ寒さも彼岸まで…。今年も厳しい暑さだったので、秋の訪れにホッと一息つきたいところです。 今年は農業暦(太陰太陽暦)でみると、9月に閏月(うるうづき)があります。 いつもより秋が長く感じられるはずなのですが、残暑もありますし、さて […]

  • 2014.07.18

夏の終わりのメランコリックな感情は、夏の疲れがもたらす症状であることも。

四季と寄り添う~利奈の漢方的生活 [Vol.7 葉月(hazuki)]夏の終わりのメランコリックな感情は、夏の疲れがもたらす症状であることも。 梅雨が明け、立秋を過ぎると残暑見舞い。 お盆が過ぎ、8月も終わりに近づくとセミの声にふと寂しさを覚えることがあります。 このような夏の終わりのメランコリックな感情は、実は夏の疲れがもたらす症状であることがあります。 夏の間に汗をかきすぎると「気」を消耗して […]