今回のわたしの素は「父」についてです。
大正15年生まれ。
破天荒な人でした。
戦後の混乱時に国土地理院に入り、測量官として北海道の測量をしていました。父の測量したところは公文書で「均」と記されているとか。
その後、国土地理院を辞め、山形で測量会社を設立。
談合を共存共栄と豪語し、毎日酒を飲んでは、たくさんの人を自宅によんでどんちゃん騒ぎ。幼かった私も料理運びやお酌、という接待をさせられていました。私の進路さえ、俺が考えてやる!という傲慢さ。私の中に、男性に負けたくないという意識を育てていくことになります。
今、成功法則などを聞くと、父と良好な関係を築けている女子は自己肯定感が高く、将来成功する確率が高いのだとか・・・見事に外れている私です。
そんな父も、生前、美えな塾の活動について、「一体お前は何がやりたいんだ」と聞いてくれたことがありました。
私は、人はエネルギーであること。子供はエネルギーの塊。それが今、生まれなくなっていることや、産む選択が難しくなり、産んだ後の孤独があることを話し、でも、人はつながることで解消していくことがある、その活動をしたい!と伝えました。
「それは、今の日本に必要なことだ。本当は国がやらなければいけないことをお前がやっている。その仕事にかかる金は公費から8割ひきだせ。お前は2割でいい」と、なんとも父らしいアドバイスですが、頭からバカにされると覚悟をしていたので、嬉しかったです。
そんな父が亡くなった後、部屋からたくさんの墨で書いた文が出てきました。
傑作は「法律を少し破って楽しい人生」。息子が待ち受けにしています。
もう一つ、「私たちは他の惑星から地球に遊びに来ているだけなのかも知れない、それならば残された時間を楽しもう!」というメッセージも。
あまりいろいろ難しくせず、楽しんでいきたいな〜と思う今日です。