今回の私の素は、私流の命の向き合い方についてです。
2年ほど前から、食育・発達・抱っこやおんぶの仕方など、育児中のママが赤ちゃん連れで気軽に学べるサロンも始めました。かつて、命の取り扱いについて教えてくれる人も場所もなかった私は、大きな孤独と不安の中で子育てが始まりました。きっとそれが今の仕事の原動力になっているのだと思います。
女性って、ライフイベントに於いて大きな体と環境のシフトチェンジがあるわけです。
妊娠出産・更年期、人として当たり前のことなのに、多くの働く女性は、上司に報告する時「ごめんなさい、妊娠しました」って言うそうです。
命を生み出して育てることに、なぜ“ごめんなさい”?
さらに、産後は病気じゃないからと言って、産院も退院したらほったらかし。これが日本の現状です。(フランスでは無料で10回産後ケアが受けられます)
そんな中で「元気があればなんでもできる!」ということで、体の回復や復活のためにエクササイズを提供してきたのですが、さらに、その中から見えてきたのは、子供の発達が明らかに変化してきている・・・ということ。原因は大きく二つあると思います。
●赤ちゃんを育てる母体の変化(体が薄い人が多く、赤ちゃんが胎内で丸くなれない)
●生まれてから縦抱っこばかりで、いつも赤ちゃんの体が緊張してしまい、そり返りが半端ではない。
基本的にここが赤ちゃんの発達や動きに変化をもたらしていると思っています。便利だと思って普及している育児グッズの疑問点も多いです。
人には想像力があります。私が赤ちゃんだったらこの姿勢は気持ちがいいのか悪いのか?ものを言えない赤ちゃんの言葉を想像してみるだけで赤ちゃんへの接し方は変わります。
これは、赤ちゃんに限ったことではないはず。親は子を。子は親を。妻は夫を。夫は妻を。上司は部下を。部下は上司を。人は想像力でもっと優しく、もっと思いやりに溢れる世の中にしていける。子供を育てるということはそのトレーニングでもあるのかもしれないな、と思うのです。