自宅で開設している「ixy café」。
いのちが喜ぶこと、からだが喜ぶこと、たましいが喜ぶことを伝えてくださる講師の方をお迎えしています。たくさんの人がおいでくださるおかげさまで、私はいつもいつもご機嫌ハッピー。
この連載では、「ixy café」で出逢った素晴らしい方々のことをご紹介します。
今月のゲスト
「人生の編集者」
編集者・文筆家・映像作家
鈴木 七沖さん(すずき なおき)さん
「人生の編集者」こと鈴木七沖さんに初めてお会いしたのはちょうど10年前。監督された『村上和雄ドキュメント「SWITCH」』の上映会場でした。出版社で編集長をされながら、書き手と読み手の接点が見えないもどかしさに悩んだ末、2010年から「情報断食」に入った七沖さん。4ヶ月目に突然閃いた言の葉“人が集まる場をつくるのは映像だ”の思いに触発されて、大感動した村上先生のご著書『生命の暗号』を映像化しました。遺伝子のスイッチがオンになるポイントをリアルな例で伝えてくださる感動が日本や世界中に広がる素晴らしい映画です。その後も幾つかの映画をつくられた七沖さん。今は神戸市長田区の30代を描いた映画「30(さんまる)」を息子さんと制作中。
“私・あなた・みんな”の三重奏や多様性、つながりが裏テーマにもなっている作品とのこと。来年2月の完成がとても楽しみです。
3年半前に出版社を辞された後の七沖さんの肩書きの1つが「一般社団法人 風の町」の町長さん。一風変わった“風の町”とは、2040年を目標に、彼が満を持して去年の秋からスタートさせた町づくりコミュニティです。会員が500人になる毎にリアル拠点を日本中につくるという「編集力」を活かした壮大な長期計画。「農業・医療・表現(ものづくり)・教育」に関して、全国の地域の方々や自治体、及び大学をも巻き込みながら、専門家や興味関心のある一般の方々が一緒に集って問題解決する新たなシステムを軸にした町づくりだそうです。現在の行き詰まっている地域社会に風穴を開けるという先を見据えたイノべーション、今後の展開がとても楽しみです。
七沖さんは、ixycafeで、3年にわたって編集術講座をやってくださいました。その時の学びや体験が、ご著書『情報断食』(きずな出版)に生きているとの言葉をいただき、主催者冥利を感じています。
映画「30(さんまる)」のFacebook
https://www.facebook.com/30sanmaru