好きなことで生きてる?
春爛漫の季節が終わらないうちに、いろんな花に出会っておきたい。そんな思いから夏まで植物三昧の旅が続きます。
いつも旅から帰って友人達に自慢の写真を見せると、必ず、「なんだ、植物しか撮ってないの?」と呆れられてしまいます。それも華やかなローズとかならともかく、植物に馴染みのない人には名前もわからない草の写真が並んでいるので、「・・・雑草だね」と言われる始末。
でも全然へっちゃらです。楽しいから。
人は楽しいことをしているときは顔が緩んで笑っています。たとえそれが人から見て何が面白いか理解不能なことでも、そんなことはどうでもよく、自分の宇宙の中にどっぷり浸っている幸せな時間は、自然と表情も明るくなっているものです。
ところが今、自分の好きなことがわからないと言う人がいます。
人からどう思われているのか、周りに合わさなければ、という風潮が日本にはまだまだ残っているようです。
自分のことを自分で選べなくなっているのです。
私は、25年前にエステティック経営者からフィトテラピーのサロンの代表として大きく舵を切り直し、新しい世界に進みました。
もちろんエステティックの仕事も大好きで、お客様に「平垣さんは、仕事が趣味ね」と何度も言われたことがあります。
フィトテラピーに転向したのは、そんなエステティックの仕事が嫌になったからではありません。その時にフィトテラピー(植物療法)という、聞き慣れないけどなんだかワクワクするような言葉の響きに誘われたからなのです。
いわゆる直感です。
頭で考えていたら、経営的にとても踏み込む事はなかったでしょう。
なにしろ周りの人達は、とにかく最先端な機械や化粧品を使って肌を改善させることに躍起になっていた時代ですから。
今はフィトテラピーの仕事で、日本全国を旅しています。
明日は淡路島でカレンデュラ摘みです。
1晩泊まって、積みとった花をオイル漬けにしたり、蒸留したり、お料理をつくったり。また、楽しい1日が迎えられそうです。