夏にたくさん発汗して体力を消耗してしまったら、「チャイナ」を。
今回は、夏バテにおすすめしたいレメディ、「チャイナ(Chin)」をご紹介します。
これはホメオパシーの歴史上とても大切なレメディです。
18世紀末、ホメオパシーの父、サミュエル・ハーネマンは仕事で翻訳していた書物に、「キナ(チャイナ)の木の皮がマラリアに効くのはキナの皮が苦いからである」という記述があるのに疑問を持ち、自分や家族でキナの皮を摂ってみました。すると、マラリアのような高熱や悪寒といった症状が現れ、その後消えていきました。このことがホメオパシーの原理である同種の法則を発見することにつながりました。
トニックウォーターもチャイナ(キニーネ)が元来その苦みの成分です。
チャイナは、夏にたくさん発汗したことで体力を消耗した状態に合うレメディです。
体液の喪失による体調不良全般に合いますので、多量発汗の他にも、下痢、出血、嘔吐、涙や鼻水がたくさん出た後などに摂るのも良いです。
また、チャイナは消化器の症状にも良く、お腹にガスが溜まって苦しい時や、果物を食べてお腹の調子が悪くなった時にもおすすめです。
ちょっとした音や接触、臭いに対して耐えられないほど神経が過敏になっている時にも。夜になると頭が冴えてきて、いろいろなアイデアや計画が浮かんできて眠れなくなっている時にも摂ると良いです。
夏バテに良いレメディは、他にも、セレン(Sel)やフォサック(Ph-ac)などがあります。 セレンは太陽の熱や暑さからの消耗に、フォサックはチャイナ同様、大汗をかいた後、消耗した状態に良いです。
これらのレメディと、ミネラルセットというミネラルのとり込みを促すレメディや品質の良い塩ひとつまみを入れた『月のしずく』を飲んで夏を過ごせば、この夏もきっと元気で過ごすことができることでしょう。
今月のおすすめレメディ
Chin:チャイナ(キナノキ)
ホメオパシーの歴史上とても大切なレメディ「チャイナ」。発汗して消耗した体にも合うので、夏バテにおすすめします。