外側に依存せず、自分自身の免疫力を高めることこそが大事
新型コロナウイルスの騒動が始まって約２年が過ぎました。この間、世界中の多くの人々が不安に駆られ、ワクチンを始めコロナに良いと聞けば本来駆虫薬として用いられてきた薬などにも救いを求めました。一方、長年ホメオパシーを健康管理に役立ててきた私の知る多くの皆さんは、普段と変わらない心持ちで過ごせていました。
何が違うのでしょうか。それは、健康とは自分の外側に依存するのではなく、「自分自身の免疫力を高めることこそが大事である」ということを、体感としてわかっているからだと思います。
ホメオパシーはそれ自体が病気や不調を治すものではなく、毒物などを物質として存在しないほどに薄めたレメディをとることで身体に刺激を与え、それにより免疫力や治癒力が高められるという理論に基づくものです。昔から極少量の毒物をとり、健康増進に役立てた例は多くの民族でみられます。
腸内細菌叢を良い状態に保つというのも大切です。そのためには腸内細菌叢のバランスを崩す恐れのある抗生物質などの薬剤をむやみにとらないことも大切です。基礎体温が上がると免疫力もそれに応じて大きく高まると言われています。血流を阻害し体温を下げてしまう鎮痛解熱剤や抗炎症剤も濫用は禁物です。これらを心掛けるだけでも、自己免疫力は相当に高まります。
キューバではかつて、経済制裁で医薬品などの物資が国内に入らなくなった際に、国の政策として各家庭で有機栽培を行い、ホメオパシーを初めとする自然療法を奨めました。その結果、意外にも国民の健康面が大変改善されたそうです。英国王室やブータン王室などは、主治医がホメオパスですし、ドイツを初めとして欧米ではスポーツ選手のサポートをホメオパシーで行っています。
これを読んでいる皆さんも、健康に対しては鋭い選択眼をお持ちの方ばかりだと思います。皆さんの健康法としてホメオパシーもお役に立てれば幸いです。私たちフィリア姉妹の連載は今回で最終回。一年間ありがとうございました。
身体に刺激を与え、それにより免疫力や治癒力をアップさせる「レメディ」。健康法のひとつとして、ぜひお役立てください。
