~『TAKEFU』『空飛ぶ竹ガーゼ社』は、体と心という、切っても切れない関係~

~『TAKEFU』『空飛ぶ竹ガーゼ社』は、体と心という、切っても切れない関係~

『TAKEFU』ブランドが”ボディ”で「空飛ぶ竹ガーゼ社」が”ハート””スピリット”。からだとこころという、切っても切れない関係です。

コロナ禍で手離せなくなったマスク。手づくりマスクの材料として、竹ガーゼの『守布(まもりぬの)』をお求めの方も多くいらっしゃいます。天然の高い抗菌性や消臭性・制電性を持つTAKEFUには、実は2つのラインがあります。日常使いのタオルやウェアなどを取り揃えているおなじみの『TAKEFU』(ナファ生活研究所)と、『守布』を始め、無縫製インナーなど竹ガーゼで作られた商品が主軸の『空飛ぶ竹ガーゼ社』です。
今月は、今注目が集まる『空飛ぶ竹ガーゼ社』について、TAKEFU開発者 相田雅彦さんにお伺いしました。
(聞き手/スタッフ堀場)


左:スタッフ堀場/右:相田さん

ようやくできました。空飛ぶ竹ガーゼ社の新アイテム。

堀場/TAKEFU商品は手にしていたけれど、このコロナ禍で初めて『守布』を手にされた方も多かったと思います。まだご存知でない方も多い「空飛ぶ竹ガーゼ社」ですが、どのような存在ですか?
相田さん/ナファの『TAKEFU』ブランドが”ボディ”で、「空飛ぶ竹ガーゼ社」が”ハート””スピリット”。からだとこころという、切っても切れない関係です。「空飛ぶ竹ガーゼ社」ではハードルの高いルールを決め、ガーゼを預けても大丈夫と思った会社や医療機関だけと取引することにしています。
堀場/『守布』は ”人が最も痛み苦しむその時に、そっと傷に寄り添い、ただ快癒を祈る一枚のガーゼ”そのもの。その竹ガーゼを使いやすい形にしたアイテムが増えていますね。アトピーの方に「掻いてもいいよ」と言ってあげられる手袋やチューブ包帯、新商品のパジャマもとても評判です。あと待望の赤ちゃんの産着。まさに”いのちをくるむ”ような竹ガーゼにぴったりな商品です。
相田さん/ようやくできました。二重ガーゼなんですが、TAKEFU100%で生地を作るのは本当に大変でね。糸の巻き数とか依り数とかいろいろな工夫をして、織れるまで3年かかりました。さらに縫製できる職人さん一人を捜すのに半年。繊細な生地ゆえにパジャマや産着など形が複雑なものはとてつもなく難しくて、なかなか量産はできないのですが…。
堀場/産着はお客様からのご要望も大きいので、少しずつでも継続的に作っていただけるようになるとうれしいです。あとサポーターも発売しましたね。
相田さん/年齢を重ねると、膝、肘にトラブルが起きてくるじゃないですか。筋肉がどんどん硬くなっていくので、柔らかくするためにサポーターをと思って作りました。このサポーターをして膝の曲げ伸ばしをするだけで、熱がワッと生まれてくるんですよ。冷えて硬くなったところの血流を促して、柔らかくして痛みを軽減します。あたたかいだけじゃなくて、全体的にふわっとサポートするので、とても気持ちのいい、やさしいサポーターなんです。
堀場/TAKEFUブランドからは、初めて竹の繊維で不織布にした『マスク用インナーシート』や『TAKEFUモイストアップコットン』が誕生しましたね。こちらは医療現場からも量産が望まれるのではないですか?
相田さん/そうなんです。医療現場では使い捨ての不織布が必須ですから、病院の先生たちから強く望まれているんです。世界中の医療現場にガーゼを届けるためにも、原材料である慈竹の生産に本格的に取り組まなくてはいけない時がきました。今年は忙しい年になります。

20年。いつも高い壁が立ちはだかるけれど、人々の喜びと医療現場の求めに支えられて。

堀場/竹の繊維の抗菌力を発見されてから20年。つくるのが本当に大変な竹ガーゼの製品ですが、使う方々の実際の喜びや医療現場の求めに支えられて、そのご苦労を乗り越えてこられたのですよね。
相田さん/その通りです。今日も小学生の女の子からお手紙をいただいて。竹ガーゼの『和布(なごみぬの)』を首に巻いた嬉しそうな女の子とハートが描かれた明るい絵が添えられていました。いろいろな刺激に対して過敏に反応してしまうその子のお母さんの手紙には、『和布』をお守り代わり
に持って学校に行っていると書かれていました。そのお母さんとお子さんに、一晩でも安らかに眠ってもらえれば、例え何年かかっても作った甲斐があるな〜って思いました。著名な医師の先生は「竹のガーゼや不織布は医療を変えます」とまで言ってくださいました。こうして結果は出ているのだし、そのためにやってきたわけですから、どんな苦労があっても歩みを止めるわけにはいきません。
20年前、”人が最も痛み苦しむその時に、そっと傷に寄り添い、ただ快癒を祈る一枚のガーゼ”を最初に作った時からずっと、いつも私の前には棒高跳びで飛ばなきゃいけないような高い壁が立ちはだかるけど、やるしかない。そう思っています。

聞いてあのねカテゴリの最新記事