草木裕子先生に聞く「2019年のイヤーカラー」

草木裕子先生に聞く「2019年のイヤーカラー」

2019年のイヤーカラーは、クリアー・ブルーです。次々とアイデアや可能性が。でも、答えに迷ったら、自分自身のブルーが意味する感覚を信じて。

「今年はどんな年にしよう」。
2019年の幕開けに、抱負や目標を掲げている方も多いのではないでしょうか。
今月は"今年の流れを色で紐解く"と題して、色の専門家 草木裕子先生に2019年のイヤーカラーをお伺いしました。

クリアーとブルー、そして創造。湧き上がる水のイメージ。

2019年のイ ヤーカラーは、クリ アー・ブルーです。
これは、皆さまへの 一年のメッセージカ ラーとなります。

数秘の世界では、「3」の年です。これは、「創造」を表します。
クリアーとブルーの年で、「創造」というキーワードと結びつけると、湧き上がる水をイメージすると良いでしょう。

いろいろなアイデアが生まれたり、次々と可能性が浮かんでくると言えるでしょう。
そして、その流れに乗る時期やチャンスを感じる機会があるのではないでしょうか。
ただ、いろいろな考えが湧きあがってくる分、同時にクリアーの迷いもあるでしょう。

何をどうしたら良いのか?

何から手を付ければ良いのか?

と考えることも多いでしょう。
その時には、決断する、白黒つ ける必要がありますが、それをブルーの流れに任せてみることがポイントになりそうです。
クリアーは、"理想を追いかける"意味にも繋がります。
クリアーは面色(紙などの表面)で表すと白なので、無を表す意味にもなります。

いろいろな理想を追いかけながらもそれが叶わないと感じたら、何も無くなってしまう、何をやっても上手くいかない、という空虚感に襲われ、自己否定的な状態になってしまうかもしれません。でも、それを助けるのが、自分自身のブルーが意味する"感覚を信じる"ことになるでしょう。現実的に物事を見つめることは大切ですが、理由や根拠を考えても答えが見つからない時は、直観的なことに耳を傾けてみると良いですね.

キレイに洗い流し、磨きをかけて新たな可能性を見つけるための一年に。

「水」をキーワードに考えると、大切な意味があります。
それは、「洗い流す」ことです。浄化とも言いますね。
今までに滞っていると感じてきたり、整理できていないと思うことがある場合はそれをキレイに流す一年にしましょう。

水を勢いよく流したら、一気にキレイになります。少しずつ流したら、必要なものが見えてきて、残しておきたいものに気づけます。そして、ひとつひとつを手にとって、さらに輝きを取り戻すように磨いてあげましょう。このように考えると、やはり整理整頓をして、新たな可能性を見つけるための一年にしたくなりますね。

また、クリアーはガラスと考えることもできます。そして、ブルーは内側に向かうエネルギーから、内面を表します。
自分の感じていること、表には出してこなかった想いや自分の姿を見つめるためには、外側のガラスが曇っていては、見ることができません。そこで、ガラスを磨き、中を見やすくする必要もあるでしょう。

透明感が増すと、自分がどのような表情をしているのかを見つめることができます。そして、そんな自分自身の扱い方がわかるのではないでしょうか?
また、ガラスの透明度が増すと、内側から外の世界を見ることも容易くなります。今、世の中がどのような状況なのか?周りの人の顔や表情、行動を見ることもできます。いろいろなことをしっかりと見据えて、誰にどのような言葉掛けをするのが適切か、そのタイミングはいつなのか、など自分の動き方も慎重に考えることができます。

ブルーの年は女性の役割を見つめる時。

日本の人たちにはあまりなじみが無いのですが、ブルーには「女性性」と言う意味があります。これは、キリスト教で聖母マリアさまが身にまとう外套をブルーで表したことから来たキーワードです。

西洋の宗教画をご覧になると、聖母マリアさまにブルーが使われていることに気づくでしょう。そこからなのか、日本人が好きな画家のひとりとされているフェルメールの作品の中の女性にもブルーが施されているものがあり、その美しさ鮮やかさからフェルメールブルーと呼ばれています。「真珠の耳飾りの少女」や「牛乳を注ぐ女」などはその代表です。風俗画と呼ばれる日常を描いた作品ですが、そこに漂う女性の美が見る人を魅了します。ぜひ、意識してご覧いただきたいと思います。

このようなことから、ブルーの年は女性の役割を見つめる時だと感じます。

クリアー・ブルーのこの一年、カラーからのメッセージで、皆さまに未来へ繋がる何かを発見していただければと思います。

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