“眠りの質”が変わると、人生が変わる…?!”眠りの質”を見直すのに遅すぎることはありません。これからの人生で「今」が一番若いのですから!
人生の3分の1 を占める「睡眠」。
誰もが毎日睡眠をとり、心身を休ませ、回復させる…そんな当たり前の「睡眠」をうまくとれない人が増えているといいます。
近年注目される「眠りの質」とはいったい何なのでしょう?
眠っている間に、心身に何が起きているのでしょう?
近年注目の「眠活」にも触れながら、眠りのヒミツを紐解いてみましょう。
当たり前のことが難しい現代に生きる私たち。
眠ることにもっと積極的になるべき。
今、日本では「眠り」について悩んでいる人がなんと4割にも及んでいます。
「眠れない」「眠りが浅い」「十分眠ったはずなのに疲れが取れない」…などなど、お悩みの種類はさまざま。「多忙で眠る時間がとれない」のは睡眠不足であり、「時間はあるのに、満足な眠りが得られない」、いわゆる〝眠りの質〞で悩んでいることを「不眠」といいます。
では、〝眠りの質〞とはいったい何なのでしょう?
人間には、心身を一定の状態に保とうとする「自律神経」があります。自律神経は「交感神経」と「副交感神経」がワンセット。目覚めている時に脳や筋肉に十分な血液を送り、心身を活動的に保つのが「交感神経」で、眠っている時に胃腸など内臓を十分に働かせ、消化・吸収・修復・再生などを盛んに行って心身の回復をはかるのが「副交感神経」です。
昼間は活動的に過ごし、夜は眠ることで心身を休め、癒し、疲れやストレスを回復して、生まれ変わったかのように元気に目覚める…交感神経と副交感神経が交代で活躍する、そんな理想的な〝眠りの質〞が、現代は失われつつあるといいます。
夜更かしなどの不規則な生活・PCやスマートフォン等の画面から発せられるブルーライト(青色光)による刺激・ストレス・喫煙など、交感神経ばかりが刺激され優位になると、夜になっても副交感神経が働きにくくなるのです。
眠ろうとしても興奮がおさまらず、不眠の状態になりやすい…。
また、睡眠環境も〝眠りの質〞を大きく左右します。寒すぎる・暑すぎる寝具、照明、ニオイ、音、家族の気配…。
副交感神経を働かせて〝眠りの質〞を高め、心身を回復させる、そんな当たり前のことが難しい現代に生きる私たちだからこそ、眠ることにもっと積極的になるべきなのです。
全身の細胞の「修復・再生」が正常化。
加齢による衰えも防ぐことができるはずです。
最近注目の「眠活」は、まさに〝眠りの質〞を高めるために、眠る前後の準備や、起きている間の過ごし方にこだわる活動です。
寝室は可能な限り真っ暗にし、寝具は暑すぎず・寒すぎず、重さや材質も見直します。冷暖房を我慢して眠れず健康を害するようでは本末転倒。適度な室温調整も必要です。
三食できるだけ同じ時間に美味しく楽しくよく噛んで食べ、ぬるめのお風呂に長すぎない程度に浸かり、上がって30分〜1時間ほどで床につきます。
また、筋肉を動かし、ほぐすことも、副交感神経を優位にするのに効果的です。日常動作に加えて、ウォーキングやストレッチ程度の軽い運動でふだん使わない筋肉を動かし、ほぐすことで、血の巡りがよくなり、栄養素・酸素が行き渡り、内臓も活発に働くようになります。
不眠に悩む方は、夜になると「眠れるかな?」と不安になることも多いもの。「眠活」することで「きっと眠れるはず」と安心できたり、寝る前に自分なりの手順を踏むことでスムーズに眠りにつくことができたりという、精神的な効果も見逃せません。
こうした積極的な「眠活」で〝眠りの質〞が変わると、人生が変わる…?!
大げさなようですが、眠りに満足できず朝を迎え、疲れの抜けない一日を過ごすのか、充実した眠りにスッキリした目覚めで朝を迎え、フルパワーで一日を過ごすのか、それを毎日重ねていったら、徐々に差が開き、大きな違いになっていきますよね。
〝眠りの質〞が上がると、心身をしっかり回復できるようになり、免疫・代謝が上がるので、食事がより美味しく、肌ツヤも見違えるようにイキイキしてきます。全身の細胞の「修復・再生」が正常化することで、加齢による肌細胞・脳細胞の衰えも防ぐことができるはず。
〝眠りの質〞を見直すのに遅すぎることはありません。これからの人生で「今」が一番若いのですから!