手間ひまかけて育てられ、気持ちを込めて蒸留された精油はエネルギーが違います。そして精油成分を運ぶキャリアオイルは相乗効果を得られるように。
私たちに癒しやエネルギーを与えてくれる植物やハーブたち。
数あるハーブティーや精油・アロマたちの中でも、村山さんが選び、ブレンドしてくださったものは、たしかに何かが違います。
まるで生きた植物が私たちに語りかけてくれるような…そのヒミツを、スタッフ堀場が伺いました。
前職での体験から学んだ素材選び。
育てる人が違えば、癒しの効果も変わります。
以前在職していた会社で、ハーブや精油の輸入や、ハーブティーのブレンドなどを担当していました。
その時に、素材選びに決して妥協しない、10の力が20にもなるようにエネルギーや成分のレベルなども考えて素材を組み合わせていく、そのような考え方などを多く学びました。
当時はまだ珍しかったオーガニックの精油をいろいろなところから取り寄せて、膨大なサンプルをチェックしていましたが、同じ種類のラベンダーでも、それを育てた人が違えば、精油も違ってくるんです。
例えばその後、アリゾナ州を訪ねたときに出逢った本当に優しい香りのラベンダーの精油は、家族経営で子供たちが摘んだラベンダーから作られたものでした。
また、力強い男性的な香りの精油は、とてもたくましい男性の農園で育てられたラベンダーの精油だったんです。
どんな環境でどう育てられ、その植物が精油になるまでにどうケアされたか…生産者の気持ちの入ったものは、私たちに与えてくれる癒しの効果が違うという実感があります。
キャリアオイルがとても大切。
植物の個性が残る未精製のオイルを。
アロマセラピーは華やかな精油が注目されがちですが、実際には、たっぷりのキャリアオイルが微量の精油成分を運ぶ働きをしてくれます。
ですからキャリアオイルをとても大切に考えています。
単一でも素晴らしいキャリアオイルを選び、ブレンドすることで、それぞれの良い部分が助けあって、さらに良いものを引き出してくれるように組み合わせます。
それこそ”シナジー”ですよね。
またキャリアオイルは、熱をかけずに低温圧搾された、植物の成分や”その植物らしさ”がしっかり残っているものを選びます。
精油だけをメインに考える方は、ほとんど透明になるまで精製されたオイルを好むようですが、「それぞれの植物の個性をつなげたい」と考えると、私は精製されていないオイルを使いたいのです。
手のひらでオイルを温め、自分に触れる…
ケアしているという意識が身体に伝わって。
今回ブレンドした『スージングボディオイル』は、お肌を滑らかに整えるスイートアーモンドオイルをメインに、栄養たっぷりのアボカドオイルを少しプラスして両方の効果を高める…そういう考え方で、4種類のキャリアオイルをブレンドしています。
そして精油は、癒しとリラックスの効果が特に高いラベンダーに、安心感のある柑橘を加えました。
非常に高価なネロリはビターオレンジの花から、プチグレインは枝と葉から、スイートオレンジは果皮から。
オレンジを”ホールプラント”として使うことで、バランスが良いように思います。
伸びの良いオイルの効果でマッサージに適した質感になっていますので、手のひらの温度で温めて、自分を労ってあげる…するとオイルの浸透もよくなるし、ケアしているという意識が身体に伝わっていく、自分で自分に触れる、自分を大切にするということにつながっていく、そんな感じで使っていただくといいですね。
また、芳香蒸留水『ルミナスウォーター』は、お水ならではの役割があります。お水は香りが柔らかく優しくなるのに、ちゃんと効果があるんです。お水だから運べるという成分もありますから、ハイドロソールもとても大切なものなのです。
『ルミナスウォーター』の香りをもっとパワフルに楽しみたい方は、お好みの精油を数滴足して使っても。毎回良く振って混ぜてから、スプレーしてくださいね。
●セラピスト 村山 清美 むらやまきよみ
東京・早稲田 ハーブ&アースセラピーサロン「プラ・ビダ・エッセンシャルズ」主宰。セラピストとしてトリートメント及び各種講座などを開催。
オリジナルハーブティー、アロマ関連製品の商品開発経験多数。
アロマ環境協会認定インストラクター。
プラ・ビダ・エッセンシャルズ
http://www.puravida-essentials.jp