男性=赤、女性=青。だから父と母から生まれる赤ちゃんは、神秘の奇跡(紫)。

男性=赤、女性=青。だから父と母から生まれる赤ちゃんは、神秘の奇跡(紫)。

色の専門家・草木裕子の色どりメッセージ (18)

今年も節分を迎える時期がやってきました。
季節を分けることからそのように言われ、立春の前日を「節分」で表します。

色彩の世界では、人々が持つイメージで四季を表現することもできますが、中国から伝わる五行思想では、冬を玄(黒)、春を青(緑)で表します。

これは、色彩の意味としては、それぞれの文化や気候風土、また思想による象徴学として扱います。

日本で一般的に使われる「男性=青」「女性=赤」も実は世界中で使われる表現ではなく、象徴学からの意味とする色なのです。
西洋では男女を色で分けることはあまりしません。

トイレの表示なども日本のように男性を青、女性を赤で表現することはないのです。

では、西洋ではどのような表現になっているのかと言いますと、ヨーロッパ各地では、男性はステッキとシルクハット、女性はドレス姿などで表していたり、文字で書かれたりします。

あえて色で象徴的に表す場合は、キリスト教圏では女性を聖母マリアの青、男性をキリストの赤とされます。
日本とは逆ですね。

日本で男女が青と赤で象徴される由来には諸説ありますが、その中で私が一番納得したお話を紹介しましょう。

女性は身体を温める作用がある茜で染めた肌着を、男性は傷を消毒し癒すとされる藍で染めた肌着を身につけたことから、女性は赤、男性は青で表したと伝わっています。

色彩の学びの中で、私自身もこの色の象徴の違いに最初は驚きました。

でも、色の意味を理解していく中で、赤は行動力・戦闘心・積極性などの男性的な意味、青は落ち着き・やさしさ・直感的など女性的な意味を持っているので、男性=赤、女性=青に納得しました。

このようなことからカラーセッションの際にも色の読み解きには男性を赤、女性を青として使います。

それは父と母の意味にも繋がっていきますので、両親の意味は紫(赤+青)で読み解くこともできます。
父と母から生まれる赤ちゃんは、神秘の世界から運ばれる奇跡(紫)という意味にもなりそうですね。

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