空気は水なり。

空気は水なり。

食アドバイザー 田口三江子が語る気づき発見コラム 常食への旅

No12:空気は水なり。

「空気は水なり」。これは、呼吸大学の創始者である宮本一住さんが発明的発見によって生み出した言葉です。
空気中の気化水の良し悪しが空気の良し悪しを左右するという考えは真新しいものでしたが、同時に深く腑に落ちるものでした。 

宇宙から見ると地球が青いのは「水」の色。この水が美しいかそうでないかによって地球や地球上の万物の生命力が左右されるといっても良いと思います。
宮本さんは、人間や動物が「死ぬ」というのはどういうことか?というところから、”いのち”にとって何が最優先なのかを突き詰めていったそうです。
食料がなくなったら生きていけないけれど、何日間は生きられるだろう。
水がなくなったら・・・これも数日は生きていけそうだ。でも空気がなくなったら?何分も生きていられないだろう。
ということは、生きて行くためには空気が一番大切なのではないかというところに行きついたのです。

人は1分間におよそ9リットルの空気を吸っているそうです。一日で吸う空気の量は1万3千リットル。
さて、この空気、質が問われて当然だと思うのです。眠っている時は、生命維持のために体や脳を休めているわけですが、呼吸だけは休まずに行われています。
人が眠るところ、つまり室内の空気の良し悪しがその人の人生に与える影響ははかりしれません。

ところが、空気というと、酸素や窒素のことを指すというのが現代の科学です。
でも私たちは、滝周辺の空気や、森林浴のすがすがしさを体験的に知っています。
それは、その空気の中の水が美しいということなのです。

このことを「空気は水なり」と表現した宮本さんとの出会いによって、私は運命が劇的に変化しました。

今後も食糧生産の現場から加工まで、そして何をどのように食べたらよいのか、を追求していくのですが、私たちが起きているときも寝ているときも常に体の中に取り込んでいる、住まいの空気(水)のことを最優先に学び伝えていきたいと考えています。

私にとって、空気の中の水(分子)こそが、最も大切な「常食」なのです。

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