Episode-10 メンターを見極める8つの着眼点

Episode-10 メンターを見極める8つの着眼点

「お父さんは、天真爛漫に自分の好きなことをした人でしたね」と正観さん。

かつて友人から「一九九九年九月九日九州九重の九並び・・・波多野さん時間空いていませんか?」と電話があった。
この九並びの時と場所で、作家の小林正観さんの参加者限定の合宿セミナーがあるという。
合宿に参加予定の友人だったが、急用が入り行けなくなり、その話しを私に振ってきたというわけだ。
正観さんは、当時、宇宙のリズムに自分を合わすために、五戒(不平不満・愚痴・泣きごと・悪口・文句)を投げかけず、「有難う」の言葉を唱え続けることを説いている潜在能力研究家として知られていた。私はひとつ返事で喜んで参加することにした。
しかし、虫の知らせか?行けなくなるような予感があった。実は、父が病床にあり、いつ亡くなってもおかしくない状態だったのだ。だが、せっかく頂いたチャンス、もし万が一行けなくなったら、信頼できるTAO塾スタッフに代理に行ってもらう手はずにしておいた。

当日、私の予感は当たり、父は永眠につき、私は合宿に参加できなかった。
ところが翌朝、正観さんが突然我が家にやってきてビックリ!スタッフが私の事情を話すと、急遽お線香をあげに来てくれたのだ。
横たわる亡き父に深く頭を下げ祈りを捧げ、「お父さんは、天真爛漫に自分の好きなことをした人でしたね」と正観さん。正にその通り!ふと気がつけば旅立った九月九日は縁起のよい「重陽の節句」、陽気な性格でスポーツ万能、何より人を喜ばすのが好きな社交的な父だった。
そして後日、正観さんの本を出版している英光舎社長の松浦英行氏がブログに私の本を紹介してくれた。
彼から「メンター(精神的指導者)を見極める8つの着眼点」を教えてもらった。
① 温かい雰囲気がして包容力のある人
② 霊的な能力をひけらかさない人
③ 高額な謝礼を要求しない人
④ 自己顕示欲が淡い人
⑤ 取り囲んで信者化しない人
⑥ 「教え」を強制しない人
⑦ 過去のことは肯定してあげる人
⑧ 誰からも学ぶ姿勢がある人。
私は深く共感した。

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