Episode-7 西遊記の謎

Episode-7 西遊記の謎

西遊記の謎

人生は冒険物語。「心」をコントロールできなければ、真の自由が手に入らない旅のようだ。

西遊記は、唐の時代、乱れた世を憂えた三蔵法師が孫悟空、猪八戒、沙悟浄の3人の弟子と共に、遥か遠くインドへ経典を求め旅する16世紀に書かれた大冒険ファンタジー。21世紀の今もなお、西遊記をモチーフにした作品は人気だ。
孫悟空を主人公にした「ドラゴンボール」はもちろんのこと、荒廃した地球(唐)を救う放射能除去装置(経典)を求めて旅をする「宇宙戦艦ヤマト」のコンセプトは西遊記を元ネタにしている。
3人の弟子と言えば、サル、キジ、イヌをお供に鬼退治に出かけた「桃太郎」を思い出す人も多いだろう。実は、「桃太郎」も「西遊記」も東洋医学の「陰陽五行」がベースになっている。

そこで、TAO塾の講座では、五行の関係性を図解化したチャートを片手にそれらを読み解いていく。
猿→申、雉→酉、犬→戌とお馴染みの干支であり、同じグループに属していることが一目瞭然。
なぜ、主人公は柿太郎でも栗太郎でもなく「桃」太郎なのか?なぜ、3人の家来にあげたのはイチゴ大福でもバナナロールでもなく「黍」団子だったのか?の謎も解ける(笑)。
では、西遊記の3人の弟子の場合はどうだろう。
サル年、イノシシ年、えっ、カッパ年とかあったかな?沙悟浄は本当にカッパなのか?なぜ、孫悟空と猪八戒は喧嘩ばかりするのか?
孫悟空のアイテム、自由に空を飛べる乗り物・觔斗雲(きんとうん)、伸縮自在の武器・如意棒(にょいぼう)、頭にはめている金の輪・緊箍児(きんこじ)に共通する不思議なエネルギーとは?
西遊記は壮大なるエデュテイメント(エデュケーション教育+エンターテイメント娯楽)だ。三蔵法師の一行は、次々と襲ってくる盗賊、妖怪、魔物たちと戦いながら、苦難の旅を続け、ついに天竺に至る。山あり谷ありの冒険こそが、大いなる修行であった。
私達の人生もまた、あたかもシナリオに配役された天使や悪魔、精霊や妖怪、女神や魔女が次々と送り出されてくる冒険物語。人生は、目に見えない「心」をコントロールできなければ、真の自由が手に入らない旅のようだ。

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