日常で「今」を味わうマインドフルネストレーニング
最近、「ポストコロナ」などと言われ、今までの生活や仕事の仕方も変化を強いられる印象が強い時だと思います。
起こることはコントロ―ルできませんが、起こることに対する態度や見方はコントロールできます。マインドフルネスでそんな力を養うことは可能です。
今回は、日常に取り入れて継続しやすいマインドフルネストレーニングの方法をお伝えします。
マインドフルネス瞑想で心と身体を静かにしていくと、自然と満ち足りた感覚が立ち上がってきます。これは、自分が赤ちゃんの時に過去や未来に引きずられることなく、考え事にふけっているでもなく、「今」を純粋に新鮮に楽しんでいることで、周囲の人も自然と笑顔になってしまうくらいの穏やかで満ち足りた存在だった時に持っていた感覚と言われます。ですから、何か新しい自分になるとか今の自分を捨てるのではなく、自分の中にずっとあったことを思い出す、気づくだけ。それによって心の平安、喜び、幸せとつながることができるようになるでしょう。
<実践>「今」を味わうマインドフルネス瞑想
◆日常の様々な動作の中でマインドフルネスを行うことができます◆
呼吸の瞑想
① 座って骨盤を立て、軽やかに背筋を伸ばし、身体を前後左右に動かしながらしっくりくる中心を見つけ、姿勢を整えます(毎回ベストポジションは変わるという前提で)。足を組むことよりも体幹の方が重要です。
② 軽く目を閉じ、深呼吸を1~2回行い、ゆっくりと鼻呼吸しながら呼吸を整えます。
③ 呼吸が鼻から入り、背骨を通って坐骨まで届いていく感覚を見守ります。呼吸自体はコントロールせずに、吐く息が自然に出ていくのを見届けます。吐く息と吸う息の間も丁寧に見守ります。
④ 雑念が湧いたり、周囲の環境に気が行ったと気づいたら、素直にそれを感じて受け入れ、再び今の呼吸に意識を向け、そのプロセスを続けてください。
⑤ 5〜20分程度行なったら、ゆっくりと目を開き、身体をほどいていきましょう。
歩く瞑想
一歩ごとに、自身の呼吸や足の裏の感覚、歩みに伴う全身の動きなどをよく観察していきます。
歩く時に、「左、右、左、右…」とグラデーションのように変化する足の部分への重力の動きを感じて、頭の中で言葉を言いながら確認します。(感じるのが先。号令にならないように)