連載4 大人は完璧じゃなきゃダメ?いいえ、できないくらいがちょうどいい。

連載4 大人は完璧じゃなきゃダメ?いいえ、できないくらいがちょうどいい。

ありのままの自分を自分で愛すること

毎日1歳から6歳までの子ども達と過ごしていると、自分は子どもより何でもできるので、自分が偉いかのように勘違いしてしまうことがあります。自分でご飯を食べることができる、トイレにもいける、支度ができる、人の話が聞ける、人を叩かない・・・(笑)。
子どもと比べて何を言っているの?と思いますよね?
何かができる喜びが人にはあるのですが、目の前の子どもができないと、できるようにしたくなるのです。こうしてああして、手も口もだして一生懸命に早くそれをできるようになるように、と。たしかにこれが教育や子育てでもあるのですが、個々に合わせたタイミングや塩梅が何より大切ということを忘れてはいけません。それと同時に気をつけなければいけないことは、できていない子(時には大人)に対して、できている自分を優位な立場においてしまうことです。いわゆる上から目線です。
『私はできているのに、どうしてあなたはできないの!?』そんな意地悪なことは誰も言いませんが、少しは思っていることを胸に手を当てて自覚してみましょう。
もちろん!私もそうなのです。

子ども達が言うのです。「しお、忘れ物なぁい?」「しお、ここにあったよ」。
私のできていないところをカバーしてくれるのです。大人と違って決して責めずに・・・。
そんな、忘れ物をしたり間違えたり、失敗をする自分がいてちょうどいいと思っています。
いつも一緒にいる大人が完璧で欠点もなく完璧な人だったら、子どもはそうならなければならない!と感じてしまうかもしれません。
子どもには、失敗してもいいから勇気をもってチャレンジしてほしい!と大人は思います。
だったら自分の欠点も認めて、失敗をしても転んでも、立ち上がる姿を見せたいのです。生きていればいろいろあるけど、楽しいよ!と笑顔でいる私。欠点も含めて“ありのままの自分を自分で愛すること”を心がけています。

夏の終わり。蝉の抜け殻集め。
ほんとは何にでも変身できる!違う自分になるって楽しいね♪ハロウィン準備中♪

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