連載1 大人も子どもも尊重できる声掛け。こういう保育がしたかった!

連載1 大人も子どもも尊重できる声掛け。こういう保育がしたかった!

はじめまして。塩沢節子です。

「子どもだから」「子どものケンカに親は出るな」が通らなくなっている今。子どもの自立を軸に、親心に寄り添いながら、笑って、泣いて、ケンカしての子どもの世界を保障するという独自の保育と、お母さんと共に学び育ち合う園「チューリップルーム」を運営しています。
子ども好きが嵩じて、振り返ると人生の半分以上は子どもたちと過ごす至福の毎日。まずは、保母さんだった私がなぜ自ら運営するようになったのか、お話ししたいと思います。

いろいろ難しくせず、楽しんでいきたいな~と思う今日です

しお園長のチューリップルーム

そのきっかけは三つ。
一つは社宅で子育てをしていた時、保育士魂でお母さん方の相談にのり、お子さんたちのお預かりもしていたのです。するとお母さん方から「塩沢さん、教室か何かやって」という声があがりました。保母さんを6年で挫折した私でも、お役に立てることがあるかもしれない、と思ったのです。
二つ目は長女の子育てに悩みました。子どもが大好きで、ましてや我が子となれば限りなく愛おしい。それなのに感受性豊かな長女にイライラも増し、アドラー心理学をベースにしたセミナー「STEP」を受講したのです。そこで大人も子どもも尊重できる声掛けを知り、こういう保育がしたかった!と思ったのです。
三つ目は次女が噛みつき魔!普通のところに入れても問題児扱いされてしまう・・・。悪いことはきちんと叱ってほしいのですが、子ども自身までも否定されたくはないのです。やっていることと、その人の本質は別なのですから。残念ながらそういう保育士さんや園は無かったので、自ら創ろう!と思ったのです

そんなチューリップルームも今年で22年目。いまでは小規模ながら4園を運営中です。子供たち、お母さんたちの中で日々起きていることから私の心に浮かぶことを、この連載で分かち合えたらいいなと思っています。

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