連載3 小さな一歩。自分の心の状態はどう感じているのかを知りましょう。

連載3 小さな一歩。自分の心の状態はどう感じているのかを知りましょう。

今日のお天気はどうかな?

それによって着ていく服や靴、傘を持っていくかどうかを決めたりします。お天気が良くても悪くても、晴れていても雨でも、それに合わせるしかないので文句は言えません。それが当たり前だと生きてきていますから。
チューリップルームでは、お母さん方や子ども達に、「今日の心の天気は何ですか?」と質問することがあります。この質問は魔法の質問で、「答えはなんでもOK」「答えなくてもOK」「人の答えを受け止める」の3つの定義があるものです。
答えのない質問なので、初めは答えられなかったり、周りを気にしたりすることがありますが、答えはなんでもいいので、慣れると楽しくなってラクに答えが出るようになります。ではなぜ、それを尋ねるのかというと、自分のことを自分で知るためなのです。

今あなたはどんな状態ですか?
身体のことは自覚できても、心のことは自覚することなく日常生活を過ごしています。お天気に例えた場合の心の状態。これは「どんな色?」でも、形でも大きさでも手触りでもいいですね。自分のことを自分に問いかけてみる、見ようとすることが自分を大切にすることに繋がるのです。顔は鏡を見ればわかるし、体重は体重計に乗れば数値がでてきます。ですが、目には見えない心の状態こそ、人との関係や自分の人生を作っていくうえで大切なことなのです。

そして、人間の目は相手を見るようにできています。目の前にいる人は自分の鏡だとよく聞きますね。
チューリップルームでお母さんと離れて泣いている子が、慣れて泣かなくなると、今度は他の子が泣いているのを見て「お母さん、遊んでいたらお迎えくるよ」と伝えています。自分で体験しているのでわかっているのです。これはゆとりでもあり、相手に対して優しくできるのです。まず自分の心の状態はどう感じているのかを知りましょう。それが自分の人生を生きる小さな一歩になると思うのです。

夏の終わり。蝉の抜け殻集め。
8月の給食はOB小学生も一緒に。カレーとサイダー!

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