悩んだ時、つらい時、苦しい時は、身のまわりでそっと寄り添って支えてくれる「麻」と「竹」の偉大な実力を思い出してみてください。
古来より人々が頼っていた「麻」「竹」
スタッフ 中村
私たちの身の回りには、石油を主原料とするナイロン・ポリエステル・アクリル・ポリウレタンなどの合成繊維の衣類があふれています。合成繊維は伸び・強さに優れ、軽く、シワになりにくく加工がしやすい。何より安価に製造できるとあって、衣類業界には欠かせない存在。ですが一方で、静電気が起きやすく、摩擦力も高いので、寝具や肌着にはできるだけ避けていただきたい素材でもあります。
せめて、からだと心を休める睡眠時だけでも天然のものに触れて…しっかりスイッチオフを。 天然素材というと、優しい・無害などのイメージから、機能面においては弱そうに感じるかもしれません。しかし、天然素材の底力を侮るなかれ。特に、古来より日本人と関係性が深い「麻」や「竹」の力は偉大で、昔の人はそのパワーをよくわかって使い分けていたのだと思います。人工的なものと効果を比較すると、実は天然のものの方が効果も測定値も優れていた、というのはよくある話。
今回は、そんな古来より人々が生活の中で頼っていた「麻」・「竹」の底力に迫ってみたいと思います。
アーシング寝具としての「麻」。静電気からも解放され、地球とつながる一歩に。
ここでいう「麻」は植物繊維のヘンプ(大麻草)。ヘンプは雑草よりも成長スピードが早く、病気や害虫に強い性質のため農薬を使わず栽培することができます。
一度栽培すると土壌の自然改良にもつながり、生育時はCO2を吸収し、製品も容易に土に分解され自然に還る、環境面でも資源としてもサスティナブルな植物です。
古来の人のヘンプの捉え方は、ヘンプを「依り代(よりしろ)」と呼び、邪気を払い、空間や波動の調整をする神聖な植物とされてきたことからも伺い知ることができます。
実用面でも建築や衣類など生活の様々な要所で使われ、日本人の生活と結び付きの深いものでした。今でも神社の注連縄(しめなわ)や鈴緒(すずお)といった神事関係、相撲では横綱の化粧まわしなど、切っても切れない関係が残っています。しかし、戦時中の大麻法の影響で“大麻=ヘンプは、ダメ、危険なもの”というイメージが広く定着し、「繊維としてのヘンプ」も栽培の減少から活用されるシーンが減ってきました。
最近になって、植物繊維としてのヘンプの魅力が見直され、その効果や浄化作用などの機能を活かした製品が出てきました。アーシング寝具としての使われ方もその一つ。
今月の「健幸の扉®」でも電磁波対策グッズ『スピノル』の紹介と共に「アーシング」について少しご紹介していますが、アーシングとは、地球とつながり、自由電子を体内に取り入れること。砂浴や裸足で芝生を歩くこともポピュラーですが、天然のパワーの高い素材につつまれて休養をとったり、身に着けたりすることも、合成繊維の摩擦による静電気から解放され、地球とつながる一歩となります。また、寝具としてのヘンプは機能面でも大変優れていて、麻独自の涼感、通気性の良さ、吸湿速乾性、麻の中でも突出した消臭性、抗菌性の高さが天然の力で得られることも魅力です。
「竹」の特性をしっかりと後世に伝える『TAKEFU』ブランド。
「竹」も麻同様、古来より食べ物を竹の皮でくるんで腐敗防止に使ったり、竹炭の消臭力や薬の代用としての力を人が頼ってきた素材です。そんな「竹」の特性をしっかりと後世に伝えているのではないかなぁと感じるのが『TAKEFU』。絹のようにやわらかな素材で、人々を癒したい、傷み苦しむ人にそっと寄り添う一枚の布でありたいと願う、開発者 相田雅彦さんの一心な想いが多くの人を救ってきました。摩擦レスな素材特性は、アトピーで身体をかきむしりたいという思いを制止するのではなく「掻いてもいいんだよ」と解放してあげられる特別なもの。それを具現化した製品が、『守布ガーゼシリーズ』の手袋や筒ガーゼです。他にも、闘病により髪が抜けてしまった頭皮を守る『癒布(ゆふ)ワッチキャップ』。気になる首の荒れをいたわりながら、人の目からも守ってくれる『清布(すがしぬの)ガーゼショール』『和布ストール』。寝ている間も静電気や摩擦からすっぽりと身を守ってくれる『天竺掛け布団カバー・シーツ』など、製品のすべてに血の通ったストーリーが存在している『TAKEFU』は、まさに癒しの「竹」。
悩んだ時、つらい時、苦しい時は、身のまわりでそっと寄り添って支えてくれる「麻」と「竹」の偉大な実力を思い出してみてください。