東京・代々木のTAKEFU(竹布)ショップ「eau」発信。デザイン性ある服から医療用ガーゼまで。

東京・代々木のTAKEFU(竹布)ショップ「eau」発信。デザイン性ある服から医療用ガーゼまで。

「その先にはガーゼがあるから、困った時には思い出してね」と、竹布製品からそのメッセージが聞こえてくるようです。


スタッフ
堀場由美子

今月のお便りに同封されている木漏れ日あふれる表紙のカタログをもうご覧いただきましたか?
人気シリーズ『TAKEFU(竹布)』最新カタログです。
今年の1月に『TAKEFUガーゼ』が医療ガーゼとして登録され、7月号では相田さんにそのお話を伺いました。今月「健幸の扉」でご紹介している『黒のキャミソール(プロ・アクティブオリジナル)』、『TAKEFU×草木染シルクショール』はカタログには掲載されていない特別限定商品。
プロ・アクティブとTAKEFUの関係はさらに深まり、広がっています。
今月はTAKEFU製品のこれからについて、竹布開発者(ナファ生活研究所 代表)相田雅彦さんにお話をお伺いしました。

今年の言葉は”源(みなもと)”。
源流に立ち返って、そこから大河となる。

堀場:今年『TAKEFUガーゼ』は念願の医療許可を受けました。相田さんは「やっとスタートラインに立てると実感しています」とおっしゃっていますね。

相田さん:今まではまだそのタイミングではなくて、じっと待っていたんだけれど、1月19日に医療ガーゼとして登録され、いよいよスタート地点。
竹布を開発してから20年経って年はとったけど、気持ちは全然擦り減っていないんですよ。準備期間だったからね。
今年の言葉は〝源〞。だから源流にしっかりと立ち返って、チベット高原から流れる雫が黄河となり長江となりメコン川となりガンジス川の大河となるイメージです。

堀場:プロ・アクティブが竹布、相田さんと初めて出会ったのは2004年。その頃から目指すはすでにガーゼでしたよね。当時、私たちも竹布を本当に必要とするおひとりおひとりに、相田さんの祈りと共に竹布をお届けしようと、まるで花嫁の介添人のように(笑)。
竹布応援委員会を立ち上げたりして。
でもゴールというか着地点というか、ガーゼがあるから大丈夫というのがはっきり見えてきましたね。
まず真ん中に一番大変な人たちに向けてのガーゼがあって、その次はガーゼが形を変えたベーシックなタオルや下着があって、そのまわりにワンピースやカーディガン。
人の目にふれるアイテムも少しずつ増えました。

相田さん:一般の人たちがまず関心を示すのはデザインや色合いだったり、ファッション性。
ただの洋服屋さんかなと思って入ると、ベーシックなインナーがあり、レッグウォーマーや腹巻とか体をあたためるもの、そういった普通の洋服屋さんにはないようなものが揃えてあって、もう一歩中に入ってみると筒状の包帯や手袋、そういったケアの商品がしっかり置いてある。
触れているうちについついその世界に入り込んでしまう…。

堀場:それがTAKEFU のアンテナショップ「eau ※」ですね。

相田さん:より大勢の人にガーゼまでつなげる間口を広げるため、これからも必要なアイテムを増やしていこうかなと思っています。
すべてのTAKEFU 製品は、緊急時はガーゼの代用であることを伝えたい。

堀場:「eau」ができたことで、今まで竹布を知らなかった人とも知り合うことができますね。
代々木ビレッジにオープンして何年ですか?

相田さん:丸3年です。フラッと来られる方もいるし、目指してこられる方もいる。様々ですが、毎日誰かしらご縁がつながっています。

堀場:竹布の心地よさはそのままあって、デザイン性が加味されて。
竹布のことをご存知なくても、おしゃれだわって買ってきたら、「うわっ、これ気持ちよくって離せない」みたいな、そういったアイテムが多いのでは?

相田さん:そうですね。大量生産ではなかなか実現できない手染めだったり、手織りだったりね。

堀場:14年間、竹布を応援させていただいてきたそのご縁のおかげで、今回は「eau」でしか購入できない『TAKEFU×草木染シルクショール』をプロ・アクティブのお客さまにご案内できる貴重な機会を与えてくださって、本当にありがとうございます。大切にお届けしますね。


※eau 【オー】
TAKEFU直営店(アンテナショップ)
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休 電話:03-5352-5055
住所:東京都渋谷区代々木1-28-9
代々木VILLAGE内CONTAINE

そこに愛情が入っていないと竹布にならない。
職人たちも本気でワクワクしています。

堀場:昨年からソックスなど一部のものが日本製になりました。

相田さん:この国だからというのではなく、それが生きた商品になるか死んだ商品になるかという分かれ目は、ものづくりとしての愛情やプライドがそこにあるかっていうことなんですよ。
機械的に作ってしまう、そこに心が入っていないとまったくダメです。しっかりしたものにはなるんだけど違うんだよね。
竹布の場合はかたくなるんです。ものづくりとしてそれは合格点をもらえるんだけど、竹布の場合はクレームの出ないものづくりとは違うわけだから、そこに愛情が入っていないと竹布にならないわけです。
だから工場の人たちにもじっくり話をします。
今ね、繊維から糸を作り、製品まで一部日本でやっていますが、糸の良し悪しですべて決まるので、そこでも話をしました。
そうしたらみんな本気になってくれて。「竹布、すごい素材だなぁ!」って。職人たちのワクワクが伝わってきて嬉しくなります。

堀場:源流の、ものづくりのところに相田イズム、竹布イズムのようなものが入ったら、商品が語ってくれるようになりますね。
そうすると竹布が手元に届いた段階で、「これは!」という感動が伝わるものがどんどん増えそうですね。アイテムが増えたら、今まで知らなかった人にも届きやすくなりますね。
「その先にはガーゼがあるから、困った時には思い出してね」と、竹布製品からそのメッセージが聞こえてくるようです。
これからもきちんとお届けしていきたいと思います。


TAKEFU×シルクストール/藍染グラデーション

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