「新たな挑戦」

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ほっとメッセージ

新たな挑戦

こんにちは。お元気でいらっしゃいますか?

桜の開花とともに、春風が新しい生命の芽吹きを躍動させる4月。入学、進学、転職、転勤など、新たなステージへの希望と不安が入り混じるリスタートの月ですね。

今回は、その社会貢献にとても感動し、一人のファンとして応援させていただいている2人の方の新たなチャレンジについてご紹介させていただきます。

自らの体験をもとに、根深く難しい社会課題に挑む上山琴美さん。

まず1人目ですが、子供のひきこもりという大きな社会問題やペットブームの余波で捨てられていくワンちゃん達の保護という社会問題を、自らの体験をもとに両方同時に改善、解決されている「NPO法人キドックス(つくば市)」の上山琴美さんです。


左:弊社社長 山口/右:キドックス 上山琴美さん

上山さんをご紹介してくださったのは、私達の会社の人気商品、無添加の鹿肉ドッグフード『ドッグスタンス』を広めてくださっているペットショップのオーナーであり、千葉県野田市の社会福祉事業の中心人物である待山弘さんでした。
「ガッツさんの会社のドッグフードは本当にいいので、ぜひキドックスのワンちゃん達に社会応援として食べさせてあげてもらえませんか」ということからご縁ができました。
私達も10年近くペット事業に携わってきましたので、保護犬の様々な問題にささやかでも支援したいと考えていました。

さらに個人的にも、息子の引きこもりと家庭内暴力で長年苦労していた親戚の苦境を折りに触れ耳にしていたので、この問題も他人事とは思えないところがありました。
そんな流れの中で待山さんが運んでくださったご縁でしたので、上山さんとお会いした時には、「こんなチャーミングな方が凄いことをよく10年もやってこられたなぁ」と本当に驚きました。

上山さんの話によると、ご自身が小学生の時からいじめられていたり、いじめられて不良になっていく友達を見てきて、何とかその解決に少しでも役立つ仕事をしたいと10代半ばから考えていたそうです。
また小さい時からワンちゃんが大好きで、彼らから癒され、元気になる自分がいることも日常の触れ合いや関わりを通じて無意識に感じていました。

そんな彼女が一冊の本に出会い、人生の扉が開いていきました。

「ドッグ・シェルター 犬と少年たちの再出発」という米国の少年院でのドッグトレーニングプログラムで非行少年達が再生していくという衝撃的な本でした。

人間不信に陥り、罪を犯した少年達が、捨て犬との触れ合いとトレーニングによって、お互いが人間への信頼を回復し、双方が再出発できるというお話です。
そのプログラムの素晴らしさは、ワンちゃんを単なる再生プログラムの道具とするのではなく、命の尊厳や愛や慈しみの大切さを分かち合う「同志」として認めているところでした。

2つの社会問題が二刀流で解決していくことに。 そんな上山さんの夢を少しでも応援していければ・・・。

これを日本版にアレンジして、引きこもりの子供を再生する仕事にしたい・・・。

彼女はその一心で、渡米して現場体験をしたり大学で心理学などを深く学ぶなど様々な苦労を乗り越え、2012年、20代の半ばでキドックスを立ち上げました。
そしてこの4月には、活動の素晴らしさに全国のファンの方々から寄付が集まり、念願の「ヒューマンアニマルコミュニティセンター キドックス」という理想的な施設がオープンし、上山さんも新たなステージにチャレンジすることになりました。
私達の『ドッグスタンス』も、ワンちゃん達が喜んで食べ、元気になっていくことに上山さんも喜ばれ、キドックスファンの方々にチャリティーパックとして施設内外で販売していただけることになりました。

この素晴らしいキドックスモデルが全国の様々な地域になじむ形で広がっていけば、2つの社会問題が二刀流で解決していくことになります。
そんな上山さんの夢を少しでも応援していければ、私達も仕事を通じて社会の善循環の一役を担える・・・。
そんな会社になっていければいいなと考えています。

ブラインドサッカー トルコ代表監督として とてつもない使命に挑む高田敏志さん。

そして2人目ですが、パラリンピック ブラインドサッカーの日本代表前監督の高田敏志さんです。


左:弊社社長 山口/右:ブラインドサッカー 日本代表前監督 高田敏志さん

思い返せば昨年のパラリンピックのブラインドサッカーは、高田マジックともいえる采配で一回戦の強豪フランスに下馬評を覆す4-0で圧勝し、世界を驚かせました。
惜しくもメダルは逃しましたが、5位決定戦では絶対不利といわれていた欧州王者のスペインにも1-0で奇跡的勝利を収めています。
初パラリンピックの日本代表が世界の上位を覆していった伝説の物語は、日本の他の障がい者スポーツの方々にも希望と勇気を与えました。

5年間、仕事も家族も犠牲にして障がい者スポーツの監督を続けてこられた高田さんの原点は、「障がいがあっても健常者以上にひたむきに、素直に、献身的にプレイしながら、できないことを可能にしてしまう彼らの無限の可能と、その人間性の素晴らしさからいつも勇気と感動をもらっている」こと。
だからチーム高田には選手やコーチ、スタッフ間で共にリスペクト、協力し合う土壌がありました。
その土壌の上に徹底した戦略、戦術、そしてマニアックともいえる相手の状況分析からくる圧倒的な采配でリーダーシップが発揮された結果が、パラリンピックでの日本の大躍進でした。

それから半年後、高田さんにヨーロッパの強豪トルコから代表監督のオファーが舞い込んできました。
これは日本のスポーツ界にとってもとんでもない快挙で、サッカーの本場ヨーロッパの一国の代表監督になるということは今だかつて有り得なかったことです。

トルコという国が次の世界選手権とパラリンピックで優勝するためには、圧倒的な戦略眼と臨機応変な状況判断でリーダーシップが発揮できる高田さんしかいないというピンポイントの代表監督オファーでした。

高田さんもまさか・・・と迷われたそうですが、サッカー界、スポーツ界の重鎮の方々の「日本のスポーツ界のためにもぜひ行くべきだ」という後押しもあり、この春以降に、文化も言語も違うトルコの代表監督としての最終的な契約に向けて準備を始められることになりました。
それは、とてつもない使命を背負っていくことになりますが、どんな時でも高田さん自らが不可能を可能にしてきた人なので、きっとこの凄いハードルを乗り越えていかれると信じています。

このお2人同様、人それぞれに新たなステージが始まるかもしれませんが、きっとその先に素晴らしい開花があると信じて、この4月、プロアクティブ(一歩先へ)な月にしていきましょう!

合掌

Guts

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