克己心

克己心

ほっとメッセージ

内なる自分に在る神仏に恥じない戦い方、生き方。己を打ち破る「克己心」で堂々と晴れやかな本来の自分に・・・。

新年明けましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。

平成31年の幕開けをどのようなお気持ちでお迎えでしょうか?
今年は皇太子様が即位され、元号も改められて、新しい時代が幕明けする記念すべき年。明るい話題では、ラグビーのワールドカップが開催され、世界各国から日本という国が注目されて、日本人の侍スピリットが示される年になると思います。
前回の英国大会で南アフリカを破った奇跡の大逆転勝利は、本当に私達日本人に勇気と誇りを与えてくれました。
小柄でも俊敏に動き、周りとあうんの呼吸で連携しながらボールを回し、心を一つにして団結し、大きな外国人選手達を押し返していく・・・。己を捨て、皆のために自分の役割以上の事を成し遂げていく・・・。
昨年のサッカーワールドカップで勝ち残り、最後は激闘、善戦の末、ベルギーに大逆転されたサッカー日本代表の勇姿からも同様の感動を覚えました。
と同時に、選手達がロッカールームをきれいに掃除し、お世話になった現地のスタッフに感謝のメッセージを残して帰国したことは、世界の人々に清々しさと感動を与えました。
これは、率先して観戦後のスタンドを片付けて帰る日本サポーターの世界に誇るマナーと礼節に通じるものがあり、フィールドの内外で心を一つに、清く美しく、勇猛果敢に潔く闘う姿が日本人の侍スピリットとして世界を魅了するのだと思います。

誰が見ていなくても天だけは見ている。だから卑怯なこと、恥ずかしいこと、相手を貶めるようなことはしない・・・。天覧相撲、天覧試合とはよく言ったもので、まさに神仏の前で正々堂々と戦う。
天とは外にいる神仏ではなく、内なる自分に在る神仏であり、その神仏に恥じないような戦い方をする・・・。
己、即ち自分に甘く、ついついごまかし、手を抜く自分、まわりを気にし過ぎて、どっちつかずになる自分、見栄や欲にとらわれ、等身大以上のものを求める自分、他人と比較して、無いものねだりで愚痴る自分・・・そんな煩悩だらけの己を打ち破る「克己心」で、明るく、美しく、潔く、堂々とした晴れやかな本来の自分に成っていく・・・。そんな姿が神であり、仏であり、周りを照らす存在になっていく。
まさにその様を今、私達に見せつけてくれているのが、フィギアスケートの羽生選手や大リーグの大谷選手だと思います。
プレッシャーや逆境、ケガの苦難や様々な試練に耐え、それらを乗り越え克服して、けっか信じられないような演技やパフォーマンスをして、金メダルや大記録を打ち立てる・・・。大好きなことに全身全霊でチャレンジし、若くして見事な克己心を発揮し、栄冠を勝ち取っていく彼らは本当に美しく、頼もしく、格好いいですね。
彼らは世界中を熱狂させていますが、世界の国々の人の心の中に同じような神仏が在るから、その生きる姿勢や己に打ち克つ物語に勇気をもらい、感動や共感が生まれていくのだと思います。

随所の主となり、一隅を照らす。一人一人が、野に咲く一輪の花として。

同じように、人には、老若男女を問わず一人一人に、今の年齢や仕事、持ち場で、様々な天命ともいえる役割があるのではないでしょうか。
一見すると、遇、不遇、目立つ、目立たたないなど、理不尽とも思えることがあったり、出てくることがあるかもしれません。そんな中でも、野に咲く一輪の花が私達の心を和ませ、風雪に耐えて凛と咲き誇る生命の輝きが私達の心を揺さぶるように、人にも、それぞれの生き方、咲き方があるのだと思います。随所の主となり、一隅を照らす。
一人一人がその分野、その持ち場で、野に咲く一輪の花として、周りを明るく、清々しく元気にさせるように咲くことはきっとできると思います。

そんな今の天命に気づいて、自分を自省、自問自答しながら、今年の初心を打ち立て、克己心にやる気の火を灯し、自分の内なる神仏に誓いを立てるのがお正月、元旦なのだと思います。

おかげ様で、元号が変わる記念すべき年に、私達も30周年を迎えることになります。素晴らしいお客様との出会いという、光と水と肥料がなければ、私達の花もここまで咲いてこられなかったとつくづく思います。この記念すべき年に、新たな天命に気づき、誓いを立てながら、私達も今年一年、素敵な花を咲かせたいと思います。

一年の始めに、ご縁のある有難いお客様お一人お一人が、素晴らしい花を咲かせられるよう祈念しつつ、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

合掌

Guts

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