Vol.10 鏡餅くず粉甘酒

発酵ナチュラリストTaccoの今日からはじめる発酵生活Vol.10

鏡餅くず粉甘酒

お正月に飾られた鏡餅は、1月11日に鏡開きでいただくことが多いと思います。

おぜんざいにしたり、揚げてかき餅など用途も広いですが、発酵に出会う前は、割ったときに出る餅の「くず粉」の使い道をいつも考えていました。

米糀と合わせて甘酒を作ることを知ってからは、すべてを活用できることに喜びを感じ、鏡餅を飾るのがより楽しくなりました。

鏡餅は、外側は乾燥して割れやすいのですが、中は水分を含み、なかなか砕くことができない時があります。

無理して割らずに、私は1ヶ月ほどかけて、表面が乾燥して割れ目ができたところだけ剥がすように砕いていきます。

水分を含んだ部分が出てきますが、また2~3日置いておくと表面が乾燥し、割れ目ができてきます。
日にちをかけて割っていくと最後までカビがつくことなく割っていくことができます。

その時に出たくず粉はまとめてとっておき、米糀と合わせてくず粉の甘酒を作ります。

甘酒は調味料として使うことも多く、塩鮭を甘酒に漬けて旨味を引き出したり、大根を塩で30分ほど漬けておき、水を切って甘酒と合わせて簡単べったら漬けを作ったりします。
または小豆と甘酒を合わせてお汁粉にしたりします。

発酵を使った1月のささやかな楽しみです。

1月の楽しみ。調味料としてもいろいろに活用できます。餅くず粉甘酒

■餅くず粉甘酒の作り方

【材料】
●米糀……200g
●餅くず粉…50g
●水………300cc

①米麹をもみほぐします。

②米麹、餅くず粉、水を合わせます。(水は好みで加減してください)

③50度~60度で保温します。
炊飯器の保温機能を使う時は、かならずフタを開けておきます。
ほこりよけに、布巾などをかけましょう。
(途中2~3回かき混ぜます)

④6時間~8時間ほどで完成です。

※冷めたら冷蔵庫で保存しましょう。おいしい期間は冷蔵庫で1週間です。

※賞味期限は2週間ほどです。

■塩鮭の甘酒漬け焼きの作り方

【材料】
●塩鮭…2切れ 
●餅くず粉甘酒…150cc

①塩鮭を餅くず粉甘酒に漬けます。

②1時間、または一晩、冷蔵庫で漬けておき、焦げないように弱火で焼きます。

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