第三話 宴でないかい♪

第三話 宴でないかい♪

第三話 宴でないかい♪

「宴(えん)でないかい、宴でないかい♪」

人は宴(うたげ)が好きですね。世界中、宴のない民族はないでしょう。宴のない人生なんて、塩を入れない塩ラーメンのように味気ないものかもしれません(塩ラーメンには、さすがに塩は入れたほうがえんでないかい?)。
何かにつけて宴会が行われる日本では、人だけじゃなく神さまも宴をします。それは天の岩戸の神話にも表れています。

アマテラスオオミカミが天の岩戸にお隠れになると、世の中は真っ暗になり、大騒ぎになりました。八百万の神々が「出てきてください」「お願いします」「助けてください」と懇願し、必死に助けを求めますが、アマテラスさんは反応してくれません。
そこで神々がやったのは、なんと宴でした
こんな大ピンチのときに、宴会なんてやっててえーんかい!?という声が上がりそうです。そんなことやって何になるの!?と、うたげー(疑い)の目を向ける人もいるかもしれませんね。

ところが、天の岩戸の前で神々が宴で盛り上がり、ドッと笑うと、その笑い声に惹かれてアマテラスさんが岩戸を開けて出て来られたではありませんか。おかげで、世の中に光が戻ったのでした。これが「岩戸開き」で、この宴が祭りの起源です。
宴はもともとご神事なんですね。
また、このとき神々の笑っている顔が光で白く照らされ、そのさまが「面(おも)」が「白い」で、「面白い」の語源になりました。

神さまは、面白い、楽しい、笑いがお好きなんですね。必死に求めても願っても応えてはくれないけれど、楽しく笑って、面白いねと言っている人のところに神さまは来てくれて、応援してくれるということです

それがわかったら、宴会以外のときも、いつも面白く、楽しく、笑って生きるといいんじゃないでしょうか。神さまは間違いなく、うたげーなく応援してくれますよ。

「いつでも宴」で楽しむとえんでないかい?

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