第一話 えんでないかい♪
「えんでないかい、えんでないかい♪」
以前何かのテレビ番組で、そう歌いながらおじさんが踊っていたのを覚えています。
それでいいんじゃないかい?という意味ですが、ゆるゆるでのんきで、思わず笑っちゃうような踊りでした。
ズッコケたり、失敗したり、うまくいかなかったりする場面で、「えんでないかい♪」とトボけた踊りをするんです。すると、それじゃダメだろ!というようなことも、まあいいかという気分になっちゃうから不思議。
ぼくも講演会でそういうお話をして、同じようなダンスをすることがよくあります。
「陰だ陽~ダンス」と言います。
普段私たちは、物事にプラスやマイナスを付けながら暮らしていますよね。うまくいったらプラス、うまくいなかったらマイナス。得をするとプラス、損をするとマイナス。プラスはよくて、マイナスはダメ、というように。
でも、見方を変えればマイナスがプラスに替わることもあるし、マイナスに思えたことが後でプラスにつながることもある。 たとえば、予定通りに進まなかったおかげで予想もしない展開になってもっとうまくいったとか、失敗したおかげでもっといいやり方が見つかったとか、あの辛い経験がその後の素晴らしい出会いやご縁につながったとか。
そう考えると、プラスやマイナスにこだわりすぎなくてもいいのかもしれません。
プラス(陽)に見えてもマイナス(陰)に見えても、陰でも陽でもいいんだよう。
というわけで、陰だ陽~ダンスは、 「いいんだよう~、いいんだよう~、陰でも陽でもいいんだよう~♪」 と歌いながら(メロディーはお経のような感じです)、左右にゆらゆらゆれる踊りです。
えんでないかい、いいんだよう~と踊ると、いろいろなことを受け入れることができ、認めることもできて、自分が楽になりますよ。 よかったら、やってみるとえんでないかい?