料理を盛り付ける一番外側の器は建物!?

料理を盛り付ける一番外側の器は建物!?

食アドバイザー 田口三江子が語る気づき発見コラム 常食への旅

No.11:料理を盛り付ける一番外側の器は建物!?

当然のことながら、建物内の空間は空気で満たされています。
でもそれまでの私は、そんなことを考えたこともありませんでした。

都会ではそこら中の空気が悪いのは、ある意味当たり前。
建物の中は「空気清浄器」を使って空気を洗えばいい、くらいにしか思っていませんでした。
ところがこの考えは、NPO呼吸大学の創始者である宮本さんに出会って一変してしまいました。
宮本さんは、空気清浄器から出る空気を、「養殖の空気」と言ったのです。

店をしている時、料理を盛り付ける皿には相応なこだわりを持っていましたが、まさか一番外側の器が、空間を有している建物であることなど思いもしなかったこと。
確かに、空気の良いところで頂く食事は格別です。
「空気」の意味を調べると、”水分を除いた成分”となっています。
ところが宮本さんは、空気の中の水分子、つまり水蒸気として溶け込んでいる気化水の良し悪しが空気の質を左右すると言うのです。

私たちは殆ど意識することなく呼吸をしていますが、普段の生活の中で大量に空気を吸い込み吐き出しています。
この空気の中の気化水がとても大切で、この水がきれいであればあるほど、空気がおいしいと感じられるのです

なるほど!おいしい水とともに料理を口に運べばおいしいに決まっている!

この空気中の気化水をきれいにするには、家の建て方がとても大切で、宮本さんが発明的発見をした家の建て方は、「呼吸する家」として特許を取得しています。

それは大地と雲のできる天空1300~1500Mほどの高さとの循環を邪魔しない構造になっていることが要であるということ。その建て方によって、室内の空気が常に自然界と同じように浄化されるということなのです。

料理の一番外側の器である建物は空気(気化水)を盛り付ける器だったのです。

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