これから必要とされる「今、ここ」にいる力〜マインドフルネス瞑想〜
コロナ禍が続く中、遠くない将来に不安を抱く方もいると思います。私たちは無意識に常に過去を悔やんだり未来を心配し、「今、ここ」から離れて生活をしています。でも、そのブレている自分に気づいて回復することは可能です。
その方法として、「マインドフルネス瞑想」があります。イギリスでは国会議員や370の小学校での導入が始まっています。
マインドフルネスとは一言で言うと、「今この瞬間の自分自身の五感を通じて感じるものや感情や思考の状態に気づけているあり方」のこと。語源は仏教における「正念(サティ)」を表す言葉の英訳語で、「心に留めること」「気づき」などと訳されます。
日常生活の中で雑念や思考や感情にとらわれていると、心の休まる時間がとれず、ストレスにうまく対応することができなくなってしまう。そんな状態を改善できるのがマインドフルネスと言われています。マインドフルネスで自分の注意がどこに向いているかを知り、「今、ここ」に注意を向けようとすることがトレーニングになり、意図的に注意を向けることで脳の負担の軽減や集中力や創造力の向上、生活の質を上げることにもなると考えられています。
今や日本でも多くの人が耳にするようになった「マインドフルネス」。まだ体験したことのない方は、試してみてください。
実践 動きながらのマインドフルネス瞑想
日常の様々な動作の中でマインドフルネスを行うことができます
<食べる瞑想>
●会話やテレビなどがない環境で、ゆっくりと食事のみに集中します。
●すぐに箸をとらず、まずは今日の食材をゆっくりと観察します。例えば「おむすび」なら、まず、食べなくてもわかる情報(色・香り・触れるものは触感)を確認します。
●ご飯の一粒一粒までじっくり見てみてください。
●料理を口に運び、食感を楽しんだり、舌の前や後ろ・頬の内側・唾液と混ざって口全体に広がった味の違いや変化を見てください。(最初は食べ始めの2分間や5分間だけでも)
その他、聴こえてくる音や触っているもの、香ってくる香り、目に見える風景など、五感で感じられる感覚に、受け取るように意識を向けていきます。
炊事・洗濯・掃除・歩いている時など、手足を使った単純作業の時に向いているので、日常でしなければならないことが絶好のトレーニングタイムになります。