2024年のイヤーカラーは「イエロー・ブルー」。
気分のアップダウン、状況の進展後退もあるでしょう。
でも、最終的にはバランスよくおさまる、という気持ちで歩む一年に。
2024年最初の「聞いてあのね」は、色の専門家 草木裕子先生によるイヤーカラーのお話です。
今年一年の流れを紐解いてくれるカラーはさて何色?そして数字は?
それらを通して、どんなメッセージを私たちに伝えてくれるのでしょうか。
色の専門家 草木裕子(くさきゆうこ)先生
光と影。両方の自分でバランスを取っている。自分自身がその両面を知ることが大切。
新年を迎えて、今年もイヤーカラーのお話ができることをたいへん嬉しく思います。そして、このカラーメッセージが、みなさまの一年の方向性や指標に彩りを添えるものになることを願ってお話しします。
2024年のカラーは、「イエロー・ブルー」です。昨年のイエロー・グリーンのグリーンがブルーになったことで、今年は2面性や対極にあるものをどのように活かすか?がテーマになりそうです。
イエローとブルーは、西洋においては「光と影」の二元論(対概念)と考えます。
光の外に向かうエネルギーと内側に向かうエネルギー。
それぞれ真逆の方向性があります。
そして、この考え方の特徴は、光の方は先を照らすポジティブさを、影は闇に近付くという意味でネガティブなイメージ、とされるのです。これは、人も明るく前向きなときと、暗く沈んでいる状況とを考えると、プラスとマイナスとして捉えられます。
しかし、日本をはじめ東洋には「陰陽」という考え方があり、西洋とは少し違う部分があります。これも陰と陽なので、一見西洋の光と影と同様に感じますが、陰陽はバランスが大事。両方あってこそ一つのことが完成するという考え方です。
人にもネガティブな意味ではなく、裏と表のように違う側面があります。
例えば社会的な場の自分と、気を許せる家族や友人と一緒に過ごすときの自分は、同じでしょうか?これは違っていて当たり前です。しかし、どちらも自分です。
どちらかだけでなければならないと考える必要はなく、両方の自分でバランスを取っているのです。まずは自分自身がその両面を知ることが大切なのです。
また、左も右も見る、論理的思考も直感的な感覚も両方用いて、さまざまな発見や新しい考えが生まれます。
そして、イエローとブルーの関係は、陽射しの下にいると、ときに涼を求めて日影に入りたくなります。天候も晴天ばかりでは作物は育ちませんから、雨が降ることも必要。陽光のイエローと水のブルーを合わせると、自然界に一番多いとされる植物のグリーンが生まれる意味を感じます。
一日のサイクルは、昼と夜があり、季節も、暑い時と寒い時があります。どちらか一方だけでは成り立たないのが自然界です。
また、イエローが上でブルーが下である意味も考えてみましょう。
ブルーは“感性”の色。直感的な意味があり、ふと内側から湧き出すもの。その感覚をイエローの意味である“論理的な思考”で説明できるものにし、アウトプットするという解釈ができます。
自分が「なんとなく良いと感じるから」ということではなく、その根拠や理由が誰にでも伝わるものにしてこそ、新しい広がりや展開が生まれるのです。
これは、自分の内側にある「思い」は、しっかりと人に伝わるように理論化と視覚化が必要だということです。
多種多様な要素が合わさってできあがる実りを目指すこと。
では、数字からも考えてみましょう。
今年は「8」の年で、完成、結果、収穫などを表します。
これをカラーと合わせて、どのように完成したり、実現するのか?
その方法は、何かに偏らず、これがあって、あれがあって、というように、多種多様な要素が合わさってできあがる実りを目指すことです。
今年はさまざまなモノやコトを見て、感じ、それを体系立てて完成させる年です。
先ほどの「陰陽」の考え方のように、どちらかだけ、何かだけと考えず、バランスが大事という意味です。それらを目指しながら、その中の何を次に深めたいのか?などに気付くとき。
一度全て「そこそこ」まで持って行ってから選択する、というのも良いのではないでしょうか?
最後にお伝えしたいのは、今年はイエローとブルーという明暗の差が大きい2色なので、気分のアップダウン、状況の進展後退もあるでしょう。
でも、最終的には着地する、それもバランスよくおさまる、という気持ちで歩む一年に。
陽光が輝くほど、海の色は清らかなブルーに。光と大気中の水があるから虹色が現れる。これもやっぱり両方あってこそ、ですね。
今年が終わる頃、どのような彩りの実を手にしているのか?
どうぞお楽しみに。
色の専門家 草木 裕子先生
アトリエfor me代表。三原色理論「RYBカラーリーディング®」を創始。全国でカラー関連の講座、講演会、研修などに従事する。また、オリジナルの万華鏡カラーセラピー、その他のカラーシステムでのカウンセリングで個人セッションを行う。
■アトリエfor me
https://forme-colour.jp/
草木裕子先生インタビューの模様がご覧になれます。こちらもぜひご覧ください。
ほーりーインタビューサイト「みずのたま」
https://mizunotama.net/kusaki/