「目指すのは「ウォーターデザイン」というコンセプト」

「目指すのは「ウォーターデザイン」というコンセプト」

本来の水のちからを生かせるよう、より自然が調和する形に水を合わせて導いていく。 目指すのは「ウォーターデザイン」というコンセプト。

こんにちは。スタッフ堀場です。
今年春、本格稼働を始めた「ゆの里アクアフォトミクスラボ」。
高野山を望む大きな窓から入る光は太陽の傾きによって月の満ち欠けのように変化。水の流れをイメージしたガラス張りの床下には、ラボ完成にあわせて製作された金色に輝く水構造の模型が収められています。
水と光が体験できる空間(ラボ)の誕生です。
研究棟ではアクアフォトミクスを使って、様々な水の機能性についてデータを収集、分析・解析を行い、開発製造棟ではその研究結果を生かしたモノづくりに取り組みます。

※アクアフォトミクスとは、近赤外分光分析と多変量解析を組み合わせて生体内の水分子構造の微細な変化を解析する新たな科学


▲ゆの里アクアフォトミクスラボ / 重岡 昌吾社長▲

「植物生体水」をアクアフォトミクスで分析し、ゆの里のお水とブレンドして商品化。

ラボの最大の特長は、真空乾燥機で抽出する「植物生体水」をアクアフォトミクスを用いて分析し、その植物が持つ特徴や機能性を明らかにし、「ゆの里」のお水とブレンドして商品化していくことです。
「植物生体水」とは聞きなれない言葉ですが、ラボではbio functional waterと呼び、文字通り生体独自の機能を持った水のことを言います。私たちの体の中を流れる水も生体水です。生体水は一般の水とは異なる水の構造をもち、その中には生き物の情報が詰まっています。その情報を最適な方法で取り出し、分析活用することで、これまでになかった新しい商品を生み出そうとしています。
植物や果実を圧搾してフィルターを通して水を取り出したり、蒸留して抽出する方法は従来からありますが、真空下で抽出することがユニークです。
真空下では液体は40℃以下で沸騰するため、酵素を破壊せずに高いポテンシャルを安定させた状態で、植物の中の水だけを取り出すことができます。高いポテンシャルを持つ生体水だからこそ、それをストレートに使うのではなく、ゆの里の水と組み合わせることで、その機能をさらに活かし、日常で使いやすい商品を作り出そうとしているのです。
(スタッフ堀場)

ラボでの新たなモノづくりの挑戦。ゆの里 重岡昌吾社長に伺いました。

<重岡社長のお話>

ゆの里の金銀銅の3種のお水がそれぞれ働きが違うように、すべての水はいい悪いではなくそれぞれが違うエネルギーを持っているんですね。また水は単体ではなく、ブレンドすることやその比率によって、まったく異なるエネルギーがあらわれることがあるのです。『月のしずく』も金水と銀水を混ぜ合わせたブレンドウォーターですが、私たち人間の意図を越えた天の計らいとしか思えないような結果がアクアフォトミクスの解析から見えてきました。
このラボでは、水が持っている働きをどう組み合わせていくと機能性をさらに生かせるかなどを考えていきたいと思っています。

まわりの環境との関係性をみる

たとえば、微生物の働きは、その微生物が周りにどういう水をつくりだすのか、によって決まります。当然、その生物がどういう水環境に置かれるかにより、育ち方も変われば機能も変わります。ある生物が育つ環境にはどういう水を与えてあげると良いか、最もよい環境となる水を考えカスタマイズすることが、アクアフォトミクスという科学を使うことにより可能になると考えています。

どのようにブレンドするのか?

水に音を聞かせたり、攪拌することでも水の性質は変わります。
水を混ぜる時に何を使うか?ステンレスのスプーンなのか?木のスプーンなのか?そして右回転なのか左回転なのか?どんなチューブを通したのか?によっても変わります。水を合わせる時に歯車がちゃんと合うようにと考えます。
物質的に1+1が単純に2にはならない。逆にいうと、いろいろなものが関わってくるのでいろんなアプローチが水を変化させ、整えることができる。その可能性をさぐっていくことが面白いですね。

目指すは、「ウォーターデザイン」というコンセプト

水はすべてのバランスをとる存在、それが大前提。本来の水のちからを生かせるよう、より自然が調和する形に水を合わせて導いていく。そこを目指したい。
期待されている機能性をどうやってデザインしていくか?それにどうこたえるか?
人ができることは目的や意図をもって水を“活かす”ことです。自然はすでに美しい調和に満ちています。与えられている良さを磨いて丁寧に届けるということが、そこに加わる人の役割でもあると思っています。


インタビューの最後の重岡社長の言葉が印象的でした。
「ゆの里ラボからリリースされていく商品はあくまで指揮者。ハーモニーを奏でるのはあなたの中の水です」

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