背中から首・頭にかけて、なだらかにできるだけまっすぐ。
理想の寝姿勢で歪みがとれ、筋肉がリラックスし、血流やリンパの流れがスムーズに。
スタッフ 吉澤
人生の三分の一を占める睡眠時間。ヒトや動物は、睡眠中に自己治癒力を駆使して心身をリセットし、健康を保とうとするちからが備わっています。ただ、現代の日本は世界的に見て最も睡眠不足。短い睡眠時間で漫然と寝ていて、心身の回復は大丈夫?!
今回は、眠りと回復のメカニズム、そして健康の“ネック”となっている現代病を矯正できる秘密のアイテムとは?
ワタクシ健康管理士吉澤が調べてみました!
首の骨が歪んで異常をきたす「スマホ首」。睡眠中は首の負担を解放する貴重なチャンスです。
日本のミドル世代の睡眠時間は、約半数が6時間未満で(2017年厚生労働省調べ)、世界で最も睡眠時間の短い国となっています。
そして睡眠時間の男女差にも特徴が…。
実は主要28カ国の中で、男性より女性の方が睡眠時間が短いのはたった4カ国。とりわけ働く女性の睡眠時間が男性より短いのは日本だけ。日本は女性の家事育児の負担が大きすぎるんじゃないの?とつい興奮して話がそれてしまいましたが(笑)、日本は睡眠不足大国、特に女性の睡眠不足はダントツ世界一のようです。睡眠は、心身を回復できる唯一の時間。健康維持には欠かせません。だから、ヒトの身体は良い眠りを得るために生体機能を総動員しています。
脳の温度は日中は高く保たれていますが、夜は発汗して熱を逃して脳を冷やし、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返して脳の中身を整理。胃腸は活発に消化吸収して栄養を補給。起きている間ずっと重力に逆らっている筋肉は、緩んで疲労を回復します。そこで大切なのが「寝返り」です。身体の下になってうっ血しがちな部分を解放し、血液やリンパの“めぐり”を隅々まで届け、身体のコリをほぐし、背骨をはじめとする骨格の歪みを整えます。
コリや歪みといえば、最近話題の「スマホ首」をご存知ですか?スマートフォンを使う時に頭が前傾し、その重さを長時間支える首の骨が歪んで異常をきたすのが「スマホ首」で、日常的なコリ・痛み・痺れなど様々な症状があらわれます。
この10年で世界中に蔓延し、今やスマホユーザーの9割以上、小さな子供たちまでスマホ首を発症しているといわれます。5キロ前後もある頭部を前傾すると、首への負担は20キロ前後に!常態化すればスマホ首を発症するのも当然です。
ふだん重力に逆らって頭を支え続ける首も、睡眠中はようやく解放され、回復できる貴重なチャンス。そう思うと睡眠中の首の状態が気になりますね。
背中・首の骨を積み木のようにまっすぐに。眠っている時も同じ状態を保つのがベストだそう。
私たちが信頼する「プライマリーウォーキング®」の岡本啓司先生によると、背骨・首の骨を積み木のようにまっすぐ積み上げていき、一番上にまっすぐ頭を載せるのが、もっとも安定し、身体に負担がかからない状態だとおっしゃいます。眠っている時も同じ状態を保つのがベストだそう。
背中から首、頭にかけて、なだらかにできるだけまっすぐにしてあげると、歪みがとれ、筋肉がリラックスし、血流やリンパの流れがスムーズになることで疲労やむくみもとれやすくなる。
そのためには、枕は低いものが良いのだそうです。
その視点でみると、市販の枕は高すぎるものが多く、高さのある枕で寝ているところを横からX線で見ると、頭が前傾して、スマホ首と同じ角度になっていることが多いのです!
眠っている間に回復どころか、より強くスマホ首をクセ付けしているようなものですよね。また、寝返りを打った時のことも考えなくてはなりません。低い枕では、横向き寝となった時に肩が邪魔になり、首の“まっすぐ”を保てません。ということは、横向き寝の時は肩と首の段差を支える高さが必要となる。
なかなか、難しい問題です。
そこで現在、岡本先生が開発されているのが、「仰向け寝の時も、横向き寝の時も、理想の首の角度を保つことができる枕」だそうです!
首の骨が整えば、首の筋肉や血管・リンパ管が解放され、“めぐり”がスムーズに。理想の姿勢で寝ると呼吸も深く腹式呼吸となり、心身ともに副交感神経優位の「睡眠モード」を保ちやすくなります。
『プライマリーウォーキング®5本指ソックス』も、「履くだけで踵体重®・姿勢矯正」が叶う魔法の靴下ですが、こんどの枕も、誰もが簡単に「寝るだけで姿勢矯正」ができるものになりそう。睡眠不足にスマホ首・肩コリの私も、枕の完成が待ち遠しいです!