セラピスト村山清美
〜植物を愛し、自然に敬意を払う人々のやさしい手を介して私たちの手元に届く希少なハイドロソール。成分、香りを超えた癒しの力があります。〜
こんにちは。村山清美です。
皆さまは「ハイドロソール(芳香蒸留水)」をご存知でしょうか?
私が初めてハイドロソールというものに触れたのは、「ローズウォーター」だったと記憶しています。
アロマセラピーを勉強したての頃、ハーブを蒸留して精油(エッセンシャルオイル)を抽出する過程で副産物としてできるもので、弱いハーブの香りが入ったお水…それがハイドロソールのイメージでした。いわばおまけとして出来上がる香りつきのお水といったところです。
しかし、使っていくうちにそれは大きな間違いであることに気付きました。
ハイドロソールであるからこその役割・利点がある、植物の生命力がたっぷり詰まった貴重なお水だったのです。
顔や髪、身体にスプレーしたり、ルームスプレーとして用いたり。ストールの上から振りかけるなど用途は様々。ふんわりと広がるバラの香りは、一瞬にして幸せな気分を運んでくれるようでした。
ハイドロソールの特徴の一つは、その優しい使い心地から感じる安心感にあるといえるかもしれません。
お水が優しくつなぐ、植物との関係…お水という形態であるからこその効果であると私は個人的に思っています。
そして、ハイドロソールは精油製造の副産物というだけではなかったのです。精油を作るためではなく、ハイドロソールを作るために考慮された製造工程で、とても丁寧に蒸留されているものがあることもわかりました。
今回、そんな貴重なハイドロソールをお届けできることとなり、本当にうれしい限りです。
たくさんの香りを試して、一番幸せ感を感じたもの。
シンプルですがこれがセレクトの基準でした。
シンプルであるがゆえに、「本物」のハイドロソールがいかに少ないか…。
どのハイドロソールをお届けしようか、というところからいろいろな調査を進めるにあたって、勉強させられることがたくさんありました。
ハイドロソールは、植物の天然の成分のみが含まれたお水という、言ってみればシンプルなものですが、シンプルであるがゆえに「本物」のハイドロソールはいかに
市場に少ないかということを再確認しました。
例えば、ローズウォーター。
ハイドロソールという名前を聞いたことのない人でも、ローズウォーター、ローズ水という名前で耳にしたことのある人、または使用した経験のある人は少なくないと思います。
実は、「ローズウォーター」とうたわれているものの中には、香料がプラスされていたり、保存料、添加物が加えられている場合も少なくありません。
堂々と「天然、保存料等無添加」と表示している場合であっても、不自然なほど香りが強く調整されているものもあります。
こういったものが、“ナチュラル”なものとして市場に出回っているという事実があるようです。
ハイドロソールを大事に扱っていないのだなという残念な気持ちになることも多くありました。
どんな製品にしろ、たくさんの植物が使われているのに、なんだか植物がかわいそうになりました。
植物を扱う人々の意識の違いがお水に反映されることも、明らかな品質の違いに。
ただ、そんな貴重な経験のおかげで、とても素敵なハイドロソールにも出会うことができました。
幸せ感を感じるハイドロソールを作っている人や会社は、やはり「温かい意識」を自然や植物に対してのみならず、人に対しても持っています。
今回お届けするローズとライムは、自然に敬意を払い、周りの環境にも配慮したオーガニック栽培で育てられたもの。
産地は異なりますが、いずれも手間ひまかけて育てられた貴重な原料を丁寧に摘み取り、植物の力を最大限引き出してお水に移すべく、ゆっくりと蒸留されます。
そしてその後もいろいろな優しい手を介して私達のもとに届く…。
できあがったハイドロソールには、生産者や製造に関与した人々の意識までもが蒸留されているような気がしてなりません。
ローズウォーターは人気がある分、多くのメーカーが作っていますが、それら様々なものを比べると、その香りの違いに驚かされます。
本物に出会うまでの道のりは、とても長いものでした。
ライムは6月に蒸留されたばかりの感動のフレッシュ感です!
まさに絞りたて。どこにもない貴重なものです。
不快な気分にもなりがちな蒸し暑い夏。リフレッシュ&リラックスにお好きな香りをお役立ていただけたらうれしいです。