ビジネスには流れが必要と語られる阪本さん。
プロ・アクティブの商品をご愛用いただいているのもある流れがあったからこそ。
目指す方向に流れを引き寄せるコツとは?
- “日常使い出来る”これが一番大事。【特別なものを日常的に使う】
- 「本物路線で行く」本物しか響かない。【お客さんもプロだから誤魔化しが利かない】
- ビジネスにおいては流れを作ること。【個々の要素が統合して、一つのブランドを作っていく】
- 「必要なんだ」という物・事を伝えるのはわかりやすい”ストーリー” 【いろんなストーリーを積み重ねていくこと】
- ポジティブに「これがいいんだよ」って知識や経験値をもらえる【何を切り捨て何を取り入れるのか】
- ハードルを越え「環境にいい、体にいい」と認知されること【形から入っていくのではなく、現実に近い感覚で選ぶ】
- 体に入れて気持ちがいいものを食べたい【自分の体と手と目を使って確認】
- 社会事業を実現するために。 【口に出していけば人や想いと共鳴して何かが創られていく】
“日常使い出来る”これが一番大事。
~特別なものを日常的に使う~
西村:阪本さんと鈴木さんには弊社の商品をご愛用頂いていることはもちろん、色々な形で周りにもご紹介いただいて本当に感謝しております。
その中で、お二人は当然ビジネスもされていて、アメリカにもお住まいだったわけですが、むこうの状況も含めていろいろお話をお聞かせいただければと思いますので、宜しくお願いします。
阪本:思うのはね、環境問題にしても、日常使いでないと駄目だと思うのです。
それで、環境に優しい地球に優しいって言っている人がゴミの分別をしていなかったり、まず一歩はゴミの分別からなのですけども、プロ・アクティブの商品でいいのは、日常使いが出来るということなんですよ。
特別な日に何かをするとか、課外活動的に何かをするのではなく、日常使い、普通に呼吸するように、吸って吐くようなそんな使い方が出来る商品が揃っているのがいい。
特別なもので、日常使いできるもの、そういう方向にいくのではないのかなぁという気がする。でないと、定着しない。
西村:確かにそうですね。
阪本:企業でも、企業理念を最近やかましく言っていまして、理念って、額縁につくって貼って飾っておくものではなくて、普段使いできるものではないといけない。
みんなに染み込ませるっていうか、普通に汗となってでてくる社員の。
その為の工夫が経営者の仕事だけど、なんでもそうだよ、日常使いされるようなものでないと駄目ってかんじですね。
普通に使っているということ。
堀場:それは、生活の一部というかんじですか?
鈴木:普段、水を飲むときは、神秘の水と浄水だけなのですが、たまに、今日は贅沢に月のしずくも飲みましょうか?というときがあります(笑)
堀場:それはどういう時ですか?
鈴木:単純に、ストックの麦茶を作り忘れた時などです・・・(笑)
阪本:で、僕は竹布の靴下履いてるし。
竹布のシャツ着てるし・・。
鈴木:そうそう。
私もパジャマにもなっています・・竹布のTシャツは。
「本物路線で行く」本物しか響かない。
~お客さんもプロだから誤魔化しが利かない~
堀場:何かの新聞かなんかで読んだんですけど、100円ショップで買い物をするのが心痛むという
投書があったんですよ。
鈴木:あ、確か、声欄にありましたね。
堀場:私、それを読んだ時に、確かにそうかも、無理に無理をしていろんなことやっていて、安い価格にして、私達の生活に入っていて、100円ショップで買ったもの、確かに家にもあるんですけど、あれを使い続けることにあまり、心が満たされない。なんかどこかでちょっと心が痛い、その投書されていた人の気持ちが分かるような気がして・・・。
ところが私も、毎日自分のところの商品を日常使いしているのですが、それは心が痛くならないんですよね。
あの、自分の所の商品をいうのも何ですけれども・・・。
(阪本さん:うんうんと堀場の話を聴きながらうなずいている)
鈴木:まさに、そうです!
阪本:やっぱり今ね、揺れ戻しが来ていると思う。
本物路線で行く、本物のものしか、やっぱり響かないんだろうな。
お客さんもプロだから、その、学校出てそのまま家庭に入るって人って珍しくて、むしろみんな社会に出てお客さんに揉まれてという人ばかりじゃないですか。誤魔化し利かないよね。
本物しか受け入れられないだろうし、うん、今回の中国の餃子の事件とかもゆれ戻しだと思うわ。おかしいもん、ホントどう考えても。
だから誰が毒を入れたかとかよりも、むしろわれわれが考えていかなければいかないのは、そういう消費スタイルだと思う。
西村:結局はそこですよね。
阪本:うん、そこだと思う。
これはね、ある大手メーカーの協力会社からついこないだ聞いた話ですけど、その大手メーカーの担当者から
『どうしてあなたのところはうちと一緒に中国に来ないの?』
っていうんですって。
工場もそこは数年前から中国生産になってますからね。
で、その部品メーカーみんなも「中国来たら良いじゃない」って、だけどそこの人は「でもそれはうちの社員の喜ぶことじゃないから。」ってことで断ったんですね、はっきりと。
その大手メーカーの担当者の言ってることは本気で自分のものとして言ってないから苦しそうなんですって。
だから今大企業で心の病気になっている人が多いってのは、そこなんですよ。
会社の論理と自分の良心との狭間。
同じ様な話が他の会社でもあって、とにかくコスト下げろ、コスト下げろってその配送の包装の配送業者に言っていることが病気なんですよ、おかしいの。
何のためのビジネスなのって言った時に、横浜なら横浜で働いている人が、そこで糧を得て、そこでつくったものが、そこで喜ばれるというのが普通なのに、聞いたことも無いような外国の知らない人がつくった物を運んできてね、どうもおかしい。
それをね、考えなさいよと言うことだと思うんです、この事件は。
全てに通じる。
鈴木:さっきの100均の話と一緒ですよね。
冷凍食品の裏を見てもどこのどんな物が使われているかっていうのは書いてないじゃないですか。製造会社と販売会社の名前は書いてあっても。
阪本: 原材料については書いてない。
鈴木:それも100均と同じように心が痛むんですよ。
いいのかな、買って、と・・。
堀場:しかもそれが普通の食卓に並んでいますからね。
鈴木:そうなんですよ。
ビジネスにおいては流れを作ること。
~個々の要素が統合して、一つのブランドを作っていく~
阪本:こういうお茶にしたってね。ペットボトルのお茶ってOKプライスゾーンって言うのがあるんですよ。受け入れられるプライスゾーンが。
大体\120~¥150とかね、と言うことはどんな新製品出したってその範囲で収めなければいけない。
堀場:先にそっちがある。
阪本:先にそれがあるんですよ。
だとするとこの中に関していうと、企業の論理からするといかに安く作るか。
鈴木:だからきっと中国産の茶葉とか使われているよね。
阪本:でも、これなしで生活できますかって言われても難しいものがありますね。うん、きっとそこの所も見直しなさいよって話だと思うんですよね。自分の大事な家族、子供や抵抗力の小さい人の、口に入るものだからね。
という中で、オーセンティックというか、ピュアというか、例えばプロアクティブさんの扱っている商品だから大丈夫だよねっていうのがあるじゃないですか。
それがブランドの力で、それがこれからオーセンティックというか本物を保障する保証書のようなものになっていくだろうなと。
ひところはただの水を高い値段で高く売るための看板?これね、ブランドの本、ビジネス書にね、ほんとにあったコピーなんですよ。帯コピー、『ただの水をエビアンに、あなたをビルゲイツにするブランドの法則』
西村: へー・・・
堀場:うーん・・・
阪本:その揺れ戻しですよ。
これからのブランドは大丈夫ですよ。手にとっていいんですよ、その責任を持ちますよっていう宣言ですね。そういうブランドにならざるを得ない、今後は。
で、それをやっているのがプロ・アクティブさんだと。
だから、さらにこれからも進めて頂きたいです。
鈴木:そうなの。
たとえば、化粧品水とクリーム。実際の商品パッケージの裏には成分表記載がある。でも、サイトには載っていないので、何から作られているかは買う前に調べようがない。
でもね、いいじゃん、プロ・アクティブがいいって言っているんだからって。
西村:(笑)
堀場:(笑)
堀場:ありがたいです。
鈴木:きっと言いたくないこともあるんだろうって感じで流します。
堀場:ホントにありがたいお言葉なんですけど。逆にそれはいつ頃からどういう風に生まれてきたんですか? 商品への信頼ですか?
プロ・アクティブをそういう風に言っていただけるのは。
鈴木: Mさん(お二人の去年お亡くなりになった親しいご友人)から・・。
堀場:あ、Mさんですか。
阪本:Mさんが出発点だし、あと、当然我々いろいろWEBサイトから見るでしょ?
鈴木:隅から隅まで見るよね。
阪本:ホーリー日記にしても、ま、ガッツさんの毎月の言葉にしても、個々の要素が統合して、一つのブランドとかを作っていくわけですから。
「必要なんだ」という物・事を伝えるのはわかりやすい”ストーリー”。
~いろんなストーリーを積み重ねていくこと~
阪本:今はまだ、プロ・アクティブさんが販売している商品を知らない人のほうが多いですよね。
堀場:はい、多いです。
だけど必要としていない人はいないと思うんです、私。
よっぽど、ほんと自然の中で暮らしてらっしゃる方は別だと思うんですけど。
鈴木:やはり、インターネットの限界があるのでしょうね、そういう部分では。
でも、そこをどうにかしてより多くの人に伝えたい・・・(阪本さんへ)さ、よう考えてください。
一同:笑
阪本:うん、そうだね。やはり、口コミに優るものはない・・
鈴木:ないね。うん。
最初のハードルが金額のところなんだろうね。
阪本:うーん・・。
鈴木:必要なもの、自分達にとって有用なものには、多くの人がお財布「パカッ」て、開くじゃないですか。
例えば私たちがプロ・アクティブさんに商品をお願いするっていうのは私たちにとって、もう日常のものになっている。
だから、金額が高いとか安いとかそういうものではない。
その中でオーダーをするわけですが、ほかの方にとってみるとどのくらい価値のあるものなのかわからない。
このバリューと価格とがイコールにならないので、購入に至らない。
そこのところをどうするかですね。
阪本:それはもうストーリーですよ、ストーリー。
今の日本、基本的にいま企業が売ろうとしているものはなくてもいい物、事ばっかりなんですよ。ないと困るってものはないから、まずそこから認識しなきゃいけない。
そういう中で、どうでも良くないんだと、必要なんだよ、という物・事を伝えるのはわかりやすいストーリーですよ。だからいろんなストーリーを積み重ねていくこと、その商品にまつわるストーリーを。
具体的なメリットであったり・・・。
口コミのときにやっぱり、自分がよく知っている人、例えば、阪本って良く知っている人が、こういうふうになったよ、というのが、よりインパクトがあるわけですよね。 よくわかっているから。
うん。だから、時間はかかるかもしれないけれど、この口コミされるということだと思いますよ。
鈴木:親戚にも、お水とかを送っているんですが、金額を見てこんな高いものだとは知らなかったよと言われたんです。
だから、毎日ちびちび飲んでいるって・・・。
ちびちび飲んで欲しくて送っているわけではないのですが・・・
でもそこから先、効能を腑に落とし、自ら再購入するまでに至るハードルが高いんですよね、きっと。
阪本:といって、その、髪の毛が生えたとかさ、なんか、具体的な、あまりにもセンセーショナルな効き目って言うのもそぐわないよね。こういう商品だし、そぐわない。
鈴木:薬じゃないし・・・。
阪本:ただ、そうはいうものの具体的なストーリー、ビフォーアフターっていうストーリーっていうのを伝える工夫。商品についての情報開示はもちろんそうなんだけども、そこでとどまるのではなく、みんなその製品ではなく、ビフォーアフターを買ってるわけだから。
それを分かりやすくするというのが、いいと思いますね。
人は間違いなく本物を求めているし、本物にはお金を払うから。
堀場:この商品たちを本物と呼んで頂けてよかった。
西村:広告というのはほとんどやってないのですが、おかげさまで新規のお客様が毎月平均的に増えていまして、それはほとんど口コミなので理想的で本当に嬉しいです。
だからどうやっているの?と聞かれても答えようがないんですね。
その中では、いろいろな悩みを抱えられている方もいらっしゃって・・・。
そういう方が買ってくださっていると思うと責任も感じるし、背筋がピンと伸びます。
堀場:お客さまの声を聞いていると、これを届けるってどういうことだろう、って思う。
ものとして扱えなくなってきてしまう。
阪本:それは当然そうでしょう。
だからそういった周辺の知識をプロアクスタッフは増やす必要がある。
食事療法にしてもそうだし、そういった知識をみんながもっていて、商品とは関係ないけれど、そういった情報提供をしてあげる、ということもこれからのプロ・アクティブには必要なんじゃないかな。
堀場:いろいろなメカニズムや周辺知識など、確かに知っていたほうがいいですね。
ポジティブに「これがいいんだよ」って知識や経験値をもらえる。
~何を切り捨て何を取り入れるのか~
阪本:経皮毒って知っていますか?
合成石けんやシャンプーやなんかの。
堀場:羊水がにごるっていいますもんね。
シャンプーなら、使っているシャンプーのニオイがするらしい。
阪本:まさかと思うじゃないですか。本当にまさかって思うけど。
西村:そうなんですか・・・(絶句)
堀場:使いすてのナプキンは化学製品だから経皮から吸収している?
鈴木:ほんと、それはその通りですよ。
阪本:僕、ほんとにびっくりしたんだけど、赤ちゃんのおしりを拭くおしぼりのような粘膜系に安いものを使っちゃだめだよ。そこ、凄くナイーブだから。
知識がないからだよね。そういう知識不足をプロアクに行けば、そういう知識や経験値をもらえる。
鈴木:ネガティブに否定するというより、プロ・アクティブだったら、ポジティブにこれがいいんだよ、って言ってくれる。
堀場:選択肢として提示して差し上げる?
鈴木:とはいえ、100%聖人君子のような生活はできないので、何を切り捨て何を取り入れるのか、ということだと思うんですよね。
西村: じゃ、子どもにへんなシャンプーなんか使っちゃだめですね。
鈴木:え?使っているんですか?
西村:はい・・・。すぐ変えよう!
阪本: 友達の子どもが中学生でね、しゃぼん玉のEM石けんシャンプーに変えたら、月に一度くるもののトラブルが少なくなったって。
鈴木:もちろん、EMとかシャボン玉せっけんとか、ホントにいい製品なのだけれど、髪の毛を染めている私には全然あわず、困り果てて探して見つけたのが、「アミノ酸シャンプー」。
少しでも経皮に問題のないものをと探していたら、なんだ、プロ・アクティブさん、あるじゃない!
阪本:今若い男の子でも髪が薄くなっているじゃない?
シャンプーもあるかもね。
鈴木:そうそう、すれ違う時に、若い子ってみんなシャンプーや洗剤のにおいがするんだよね。
若い男の子の汗臭さや、コロンとも違って、常に化学的な市販品のにおいがするのよね。
阪本:除菌、除菌って言うけど、かえって体はひ弱になっているんじゃないかな。
あとオール電化ね。あれ、本当に体大丈夫なのかな?オール電化。あれ分子を動かして熱とか出して焼くとか煮るとかやってるわけでしょ。
なんか自然に反すると僕は思うんですよね。火で焦がすなら理解できるけど。
それをきちっと検証されていないと思うんですよ。
西村:そりゃそうですよね~。
鈴木:やっぱりアミノ酸シャンプーに変えましょう。
西村:ド○ゴン○ールシャンプーとか・・・ダメだ・・・。
堀場:子ども向けのシャンプーなんか危ないですよね。
阪本:みんな危ない。
鈴木:中身だけ変えればいいんじゃないですか。
ハードルを越え「環境にいい、体にいい」と認知されること。
~形から入っていくのではなく、現実に近い感覚で選ぶ~
鈴木:最初の話にもどってしまうのですけれど、いいものを世の中に広めていこうって時にいつも思うのが、環境によくて、体にいいものは、セクシーなものがないんですよね。
パッケージが家にあるものと合わない。デザインがつまらない。
パッケージやボトルが、あっ、ステキだねって思うもの、ぐっとくるものなら、もっと買いたくなる。
なのに、並んでいるのはどうしてこんなにおしゃれじゃないんだろうと。
堀場:エコダサ?
鈴木:そうそう!
阪本:あと、まずかったりするよね。もう泣きそうにまずい!
美味しくて、セクシーで。
もうそうなっちゃってるんだよね、贅沢に。
鈴木:若い世代の人たち、形から入っていくところがあるし。
阪本:我慢を強いたりしない。
鈴木:そういったエコダサ商品の中でいくつかハードルを越えて、「あっ、これも環境にいいのね」と認知されることが、たどり着く先なのかなって感じはしますけどね。
体に入れて気持ちがいいものを食べたい。
~自分の体と手と目を使って確認~
堀場:ところで、毎日の生活で大事にされていることとか、食事で気をつけていることってありますか?
鈴木:前から野菜は有機野菜の宅配です。
食べ物はNYにいた頃から気にしていました、ずっと。
だけど、少し前から特に気にするようになったので、最近は特にヘルシー。
阪本:最近は肉も食べないよね。
西村:全く食べないんですか?
鈴木:こういう仕事ですから、お客さんと一緒に食事に行って肉類が出てきたら食べるようにしています。出てきたものは残すか食べるかといったら、食べないより食べた方がイノチをいただくということになるだろうと思います。
自らは頼まないけれど、出てきたらきちんといただきます。
基本的に嫌いなわけじゃないから。
食事に関しては、ニュートリションもそうだけど、なるべく顔の見えるもの、当然ながら、地産地消がいいという思いがあるし、とにかく体に入れて気持ちがいいものを食べたい。
味が違うじゃないですか、野菜の。
NYの方が先にこういう有機野菜や環境問題には取り組んでいて、90年代後半の日本ではまだ関心が高くないというか、むしろ評価は低かった。
でも、絶対大事と思っていたら、ここ数年、日本でもそういった有機野菜の宅配市場がどんどん大きくなってきましたね。
でも、それ以外受け付けないということではなくて、自分の目を養う。
食べ物を選ぶ、野菜を選ぶときに、どれだったら自分の体の中に入れたいか?
自分の体と手と目を使って確認しましょう。
それは魚も一緒。
人のせいにする前に自分でキチンと選べるようになりましょうって。
知識も必要だよね。
堀場:それは食品にかいてある成分表とか見なくても、五感で?
鈴木:野菜は見れば分かりますよ。
農薬散布回数、減農薬かどうかまずチェックする。
他には、顔のいい野菜を手にとって、私の身体に入れていいかどうか身体に訊ねる(笑)。
いいもの、イヤなもの、人は皆、これらを直感で判断できると思うので、その部分を信じています。
ただ、決して正しいものしか体に入れないという思いではないので、どんなものでも自分が選んだものはなるべく無駄にせずに。
昔の話ですが、まだNYに行く前に東京でサラリーマンをしていた頃、当たり前だったんですよ、たまねぎから芽が出ちゃうこととか、冷凍庫の中にお肉が三ヶ月入ったままだったり。忙しいから家で全然食事が作れない。それで、しょうがないよねって捨てる生活が当たり前だった。
だけど、NYに行ってお金の大事さっていうのをしみじみ感じたわけです。それも一人で行っていたので、頼る人はいない。外国の政府は異邦人を守ってはくれない。
8年間の中で自分の生活を、そして今日をどう生きていくか、明日につなげるためにこのお金をどうやって運用すべきか、真剣に考えました。
今あるお金を最大限有効に使うために、野菜を買ったときにその野菜を根っこまで無駄にせず食べました。おかげで好き嫌いがほとんどなくなり、食べられるものは、命を無駄にせずいただきましょうということをそこでようやく学んだんですね。すべてをキチンと食べる。腐らせない。捨てるなんてとんでもない。
だから高くても安くても金額ではなく、自分の家の冷蔵庫に入るものにはすごくこだわる。
堀場:それ、わかります・・・。
西村:それ、わかります・・・。
鈴木:こんな感じです。
堀場:すごいいいお話です。ちょっと耳が痛かったけど(苦笑)。
せっかく有機栽培の野菜を買ってもね、料理できなくて、使いきれない。
仕事が忙しいとか言いながら・・・。
エーン(泣)、見習います!
24時間大変お忙しいお二人だと思うんですけれど、無心になれるというか、ふっと抜くというか、自分に戻れる時間、そういう時間は意識して作られているのですか?
鈴木:私は、もしかしたら料理かもしれない。あれってクリエイティブでしょ。
料理を作ることがいやだって思ったことが一度もないんですよ、生まれてから。
美味しい不味いは別にして。
嫌なことがあったりすると、まな板の上で、か~っと(切るマネ)こう野菜を切ったりして(笑)。いっぱいの野菜でスープや煮物を作るとか・・・。
そういうストレス解消法をやっていたこともある。
それと、運転している時がそうかもしれない。ことさら何かをするという意味ではないけれど。あとは寝る前かなぁ。
ベッドの中に入ってから感謝しながら寝ています。
そのくらいだけれど・・・そういう時々が素に戻っている時間かもしれないです。
阪本:僕は、朝起きたらすぐ、起きぬけに、瞑想します。呼吸。
堀場:何時頃?
阪本:まちまちですけどね。6時から7時の間。
正心調息法(せいしんちょうそくほう)というのがあって。
イスに背もたれにもたれずに楽に座って、親指をこれだけ離して、こう組むんですね。右利きだったら右が上、ちょっとだけ空けるんですね、あとは閉じる。
この姿勢でゆっくり鼻から吸って、皆さんご存知の呼吸法ですね。
臍下丹田に少しためて、ちょっと止め、ゆっくり吐く。吐くことを中心にする。その時に25回するんですけれど、指を一本ずつ、5本を5回数えて、願い事を、みんながハッピーになることを願っていく。
だから、だれそれが○○になりますようにとか、今日のもちろんお二人もそれに入るんだけど、かかわった人たちが今日も一日ハッピーでありますようにと願う。
それをやっているとどこと繋がるのか分からないけれど、それをやることによって呼吸が楽になる、日常の。気のめぐりがよくなった。
ボディワークをやってもらったら本当に気のめぐりがいいですね、と言われる。
阪本:これでいろんなものがよくなりますよ。
鈴木:最近、薬は全然いらないですね。
阪本:基本的に病気は気のせいだから。(笑)
僕は20年以上花粉症だったんだけど治った。
鈴木:NYに来て、クシュンクシュンしていたので、NYに花粉症なんてないよって言ったんです。
日本に戻ってもクションクシュンするので、「それ、気のせいだよ~」って言ってたら・・・
阪本:治っちゃった!(笑
でね、今朝テレビでやってたんだけどね。
花粉症は治療が必要ですって。 あなたにはどんな治療が必要でしょうってやるんですよ。
で、絶対たたけばほこりがでるの。であなたは重度の花粉症ですねって言われたら、もうなっちゃうの、重度の花粉症に。うん。
だから病名ができたら病気が増える。
昔からいたでしょ、親戚に。このおじさん何してるんだろって人。
それがニートと名前がついたら、どーんと増えるの。名前が存在を作る。
これ、ブランドと一緒なんです。ネーミングが存在を作る。
だからできれば病院に行かないほうがいい。
病院に行って診断されるとその病気になる。
鈴木:オトコの人ってすぐ熱測るのよね~。
熱があるって分かると、寝込むんだよね~(笑
阪本:あぁ、オレってやっぱり熱あるんだぁって。
鈴木:だから見てどうするの?!(笑
阪本:見て、確認したいんだよ。
自分の体調の悪さを数字で表してほしい。
お墨付きが欲しい(笑
堀場:正心調息法?
阪本:これ3年くらいやってます。
1902(明治35)年に生まれた塩谷信男医学博士が、「自在力」という本をサンマーク出版から出している。願いが叶うっていうんですよ。過去完了形で願う。「なになにできた!」って。
彼はずっとそれで叶えてきたというので、ものはためしと思ってやってます。
願いは叶う叶わないは別としてね、少なくとも、呼吸法をやっていると血の巡りが良くなって、毛細血管まで血がよくいくようになって、本当健康になります。
社会事業を実現するために。
~口に出していけば人や想いと共鳴して何かが創られていく~
堀場:人と付き合う時、気をつけていらっしゃることってありますか?
今もこの場が大変居心地がいいのですが・・・。
阪本:最近私が心がけていることは、かっこつけない、ってこと。あの、弱みを見せる。
ズボン脱ぐくらいの恥ずかしいこともする。要するに等身大を見せる。
昔はできなかったです、僕は。
でもきっと人は欠点で愛されることもあるし、欠点で心のバリアを破ることもあるので。
堀場:失礼ながら、私はどれだけ偉い先生なのか知らずにここに来ているのですが、とても居心地がいいというか、安心できる場だと感じています、ここが。
鈴木:ありがとうございます。
多分自分を隠さないというか必要以上に大きく見せない。これ以上でもなくこれ以下でもない自分でいる、それで人様に対峙する。
猜疑心を持たないのは当然なんですが、会わないうちから好き好きオーラをだしてもしょうがない。
だから、後ろを探しても隠しているものは何もないですから、私これだけですからっていう感じかなぁ。
阪本:そうだね。
それをやりだしたら、また人も集まってきたというか。
あぁ、そうかもしれない。
鈴木:型にはまっていたらおもしろくない 。
型にはまるということは、比較して威張りたいということからくるわけですよね。
比較できる土俵の上にいて、自分はここまで大きいからどうだ!みたいな。
そうではなく、会社に毎日行く生活をやめても、それでも社会は回る。
土俵に上がることが必須条件ではない。
土俵=比較っていうものをなくした時に人は楽になれるっていう風に思います。
堀場: そうですよね~。
西村: そうですよね~。
鈴木:比較するって一番疲れることだから。
阪本:あとできたら、なんかGIVEギブしたい。
なんか役にたてないだろうかって。
この打ち合わせの前に出版社の若い編集者の方に、ここでの議論以外にね、何かパーソナルに役に立てないかな、って。
堀場:ギブということでいうと、今回の雑誌「オルタナ」にありましたね。お代が決まっていないバークレーのレストランの話。
阪本:あぁ、ありましたね。ギフトエコノミーの話ね。
堀場:あの記事を読んで、プロアクがおぼろげに目指しているビジネスの姿があんなにはっきりと実現しているところがあるんだって衝撃でした。
ペイフォワード。
本当にそっちに、GIVEから始まって行く方向に行くんだなって。今まではTAKEから始まってたような社会もあったのに。
鈴木:GIVE&TAKEでは充分ではなく、多分、GIVE&GIVEなんだよね。
阪本:そうすると流れができてくる。
堀場:それは、確信ですか?
阪本:そう、確信。
ただ、『求めない』というのがあるけど、僕はそうじゃなくて、「求めよ」って言ってるんですよ。なぜならば、欲は可能性だから。
I WANTをするなという「求める」じゃなくてI HOPE の「求める」。
「求める」ということは自分の可能性を見つめるということだから。
可能性があるから人は成長できるわけだから。
仮にお金だったとしてもいいと思う。お金の先にあるものが何か見えているのであれば。
鈴木:動機?
阪本:動機が大事で、だからといって、禅のお坊さんのように世俗のことを求めずに、霞食って生きますっていうことではなく。
僕は今年、事業欲に燃えていて、JOYWOWを決めたとおりに広げたいって思っているんですが、でもその方法論としてはGIVEなんですよね。
まずは自分がGIVEすることによって、きっと一つの流れができていくんだろうなって。
GIVEすることでTAKEを期待するんではなく。
結果的に上はシナリオを書いているわけだから。
上の承認印が押されていないことは起きない。
今日ここに4人がいることも1年前には予想できなかったことだし、やろうと思ってもできない。きっと何かひとつの流れが一方であるんです。
その流れを引き寄せるためにも、自分のピュアな動機の、そのGIVEをずっと続けることによって流れを作り、その流れの純度を高めていく。
そうすると自分のこう目指している方向がきっと開かれていくんだろうなと。
堀場:どうしよう、こんないい話聞いちゃって!
鈴木:JOYWOWの経営土台を大きくさせてから、社会事業に少し手を出したくて、それはずっと思っているんです。
高校生や20歳そこそこで子どもを生んでシングルマザーになっている子たちっているじゃないですか。彼女たちは、子育てと生活ゆえに仕事のノウハウを得られる職業につけないことが多いから、時間単位で働く単純労働の職場を選ぶしかない。
だからある意味、一生自分に新しい選択肢がないままでいかなければならないケースが多い。
私は彼女達に、こうすればこういうところで働けるだけのスキルを身につけることができる、諦める必要はないよ、こういう風にすればあなたも社会の一員になってもっといい環境で子どもを育てていけるんだよ、ってことを伝えられるシステムを作りたい。
方法すら彼女達は分からないはずだから、そのやり方を必要な人に伝えたい。
善意だけのボランティアとかではなく、もちろん赤字にもせず、雇用の創出、派遣先まで提供できるようにしたいと。
私が、社会に参画させたいのは、そういう未来をたくさん持っているのに諦めかけている母親になんです。子どもにとって親の笑顔が何より安心なんですよ。
だから親が社会にきちんと二歩足で立ってさえいれば、子どもに教育の機会も与えられるし、ぎゅっと抱きしめることもできると思う。
次の恋愛という設定にも移っていけるだろうし。
この活動の一環として、子どものことは、子ども方面に得意な人がでてきてやってくれると思うので、私は母親にフォーカスしたい。
そういう社会事業を実現するために、まずはJOYWOWを大きくしようと考えていて、だから新しい人たちにも入ってもらうことにしたんです。
阪本:僕たちが経営者ということにはこだわっていないです。
場を提供するのでそこで自分の力を発揮してほしい。
堀場:それ、すっごくいいことだと思います。
ボランティアではなくて。
鈴木:今の国のしくみってそれに手を出せないんですよ。
全然何もやってないのと同じだし、実態を調査しようともしてない。
どうやればいいかわからないと、そのまま自治体任せでほったらかしにしている。
私自身、すぐに動けるほどのプランは出来上がっていません。
でも、自分の思いや実現させたい未来をきちんと言語化できていなくても、口に出していけば様々な人や想いと共鳴して何かが創られていくだろう、って思っています。
堀場:知らないことで抜け出せないことが多いのかも。
鈴木:ボランティアでやっちゃうと、よかれと思って手伝ってくれる人が貧乏くじをひくことになるんですよね。
私もこれしかないお金でやっているので、あなたも空いた時間でちょっと手伝ってください・・・ということになると、みんないずれ不平不満が生じて、負のスパイラルが・・・。
堀場:善意がなくたったら、事業自体がなくなってしまうのではダメですものね。
鈴木:そう。
一方、シニアの人たちが町を清掃するとかいうタイプのボランティア、それはそれで意義深いと私は思っています。
ただ、この社会、資本主義の中で生きていくにはせめてその不平不満をできるだけ少なく、ゼロにできなくても、そのために仕組みをつくろうと。
堀場:もう、是非是非、ぜひ!
西村:本日は素晴らしいお話を本当にありがとうございました!