サザエさん

サザエさん

ほっとメッセージ

「しまったぁ・・・」
心の中の私が叫んでいました。

こんにちは。お元気でいらっしゃいますか?

早いもので、今年もあと1ヶ月。今年1年ご愛顧、ご愛読いただき、本当にありがとうございました。

きっとお客様やお世話になっている方々から有形無形のたくさんの“エネルギー”を頂戴しているにも関わらず、もしそのお心に沿えていないことがありましたら、この場をお借りしてお詫び申し上げます。

1年を振り返ってみると、ついつい目の前の事柄に追われ、本当は大切だけど見過ごしがちなことを私達は忘れてしまいがちですね・・・。

私事ですが、先日、兵庫の実家で一人暮らしをしている母親から突然携帯に電話があり、ビクッとしました。

「77歳で一人暮らしだし、突然倒れたり、無常なことが起こったりすると心配やなぁ~」と思い、時々こちらから電話をしたり、実家に帰ることもあるのですが、ここしばらくは日々の大変さにとらわれて、電話をしていない自分がいました。

電話に出た母親の一声は、「あんた、元気にしてるの?店つぶれたんやないかと心配してたんやけど・・・」。

「しまったぁ・・・」心の中の私が叫んでいます。
「これ、逆やんか・・・。俺、何してんねん・・・」そんな言葉が一瞬に頭をよぎりました。

「お母さんごめん。僕から電話せなアカンのを、逆に心配かけて・・・。もちろん会社は大丈夫やし、僕も家族もみんな元気や。そういえば2週間前に、お父さんのお墓参りに行ってて、その帰り道に電話をしようと思っていたんやけど、バタバタしてできずじまいやったわぁ・・・。ホンマにゴメンなぁ」。

そんな言い訳をしながら、母と会話をしていました。

母「化粧品がなくなってんけど、アンタに言うたら余計ややこしくなりそうやから、会社の人に電話をした方がいいんやろ」

私「そうそう、その通りやから、週明けにでも電話してくれる?ゴメンね、手間かけて・・・」

母「わかったわぁ、とにかく元気そうでよかったわぁ。体に気いつけて、みんな元気でなぁ~」

私「お母さんも元気でなぁ」

母「近所の人がよくしてくれるから、大丈夫やで」

何ともお恥ずかしく、とりとめもない親子の会話で気が引けますが、いつまで経っても母親は母親。お腹を痛めて産んだ子は、どんなどうしようもない子供でも、やっぱり可愛いし、心配なんですね。

小さい頃から“素直頑固”で、ちっとも家に居ない“回遊魚”のような私に、心配性の母親はいつも振り回されていたと思います。

そんな私が親になって子供を育て、その一人娘も私と同じように“子ガッツ”そのもので、やはり回遊魚のごとく家に居ることは少なく、今になって私も、当時の母親の心配と淋しさを味わっている・・・。何とも皮肉なもので、因果は巡るとはまさにこのこと?(笑)。

とは言うものの、我が家は私も嫁さんも今だ“回遊魚体質”が消えないので、親子三人が家で一緒に食事をする時は「まるで奇跡みたい」と笑いながらご飯を食べています。

本当に有り難く、かけがえのない存在。
家族ってやっぱりいいですね。

今は、当時の母のように淋しさをじっとこらえて家族の帰りを待つ役割を背負ってくれているのは、おばあちゃんチワワの「バンビ」、おじいちゃんチワワの「ラディ」、そして、おてんば娘チワワの「エマ」です。

帰った時に玄関に入るやいなや、カンガルーかミーアキャットのように二本足で立ち、全身で「おかえりなさい、さみしかったよぉ~」と自己表現するエマ。

アイフル犬のように玄関の踊り場で待っているバンビは、「今日も無事で何事もなく、いい一日だったけど、どうだった?」という“お母さんオーラ”を出して出迎えてくれます。

そのうち、のそのそと奥の方から現れ、「遅かったね、お疲れ様」という独特の癒しエネルギーを出して迎えてくれるのがラディ。

そんな彼らに「ただいま~、元気にしてたぁ~?」と笑顔で声を掛け、抱きしめたりしていると、もうその日にあった疲れやしんどさ、辛かったことなども、どこかへ飛んでしまいます。

たかがワンちゃん、かもしれませんが、もう有り難く、かけがえのない、立派な家族の一員です。家族ってやっぱりいいですね。

無沙汰をしていても、今だに母親とはどこか“魂のへその緒”でつながっているし、境涯を越えたワンちゃんでさえ、心のどこかでしっかりとつながっている・・・。

もちろん、2年前に亡くなった父親とも、仏壇の前で毎朝毎晩、いろいろ心の中で語りかけながら、いつも見守ってくれている“感謝の想い”でつながっている・・・。

私達は、目に見えても見えなくても、日々きっとたくさんのエネルギーをもらったり、与えたり、包まれたり、醸し出したりしながら、生かし、生かされたりしている存在なんですね。

「感謝、感謝」ですね。

ただそうは言っても、日々は皆、滑った転んだで、“お魚くわえたドラネコを追っかけて、裸足で駆けてく陽気なサザエさん”のような暮らしぶりを繰り返していると思います。

でもそこに“みんなが笑っているー、お日様も笑ってるー、ルールルルルー、今日もいい天気~”という最後の一節が入ることで、「今日も何とか無事でよかった。

いい1日だった」という毎日になるのだと思います。実は私達一人一人が、サザエさんであり、やはり一人一人がサザエさん一家の大切な一員なんだと思います。

平凡なことが、実は有り得ないこと、
有り難いことなんですね。

大みそか、私達山口一家は、今年も実家に帰り、母、私、弟、嫁、娘の5人でお鍋をつっつきながら紅白歌合戦を観る平凡な年の瀬を迎えることだと思います。

でもこの平凡な締めくくりの一コマが、実は人生の大切な宝物になり、最高の思い出になっていくのだと思います。平凡なことが、実は有り得ないこと、有り難いことなんですね。

今年も残すところあとわずかですが、美空ひばりさんの『川の流れのように』や島倉千代子さんの『人生いろいろ』の歌詞のように、いろいろあったけど、川の流れの一コマとして、“今日(今年)もいい天気(1年)~”で締めくくれますように・・・。

最後になりますが、くれぐれもお体をご自愛されて、良いお年をお迎えくださいね。来たるべき2015年もどうぞよろしくお願い致します。

暮れゆく平成26年に、大感謝。

合掌。

Guts

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