連載5
「冲（ちゅう）」
冲があることを知るだけでも自分自身を大きく成長させるきっかけになり得ます。
今回は四柱推命で要注意な動き、衝突や揺れを意味する「冲（ちゅう）」についての話です。
特に運気を左右する地支冲は、十二支を環状に並べた時に正反対の位置になる６組の組み合わせになります(図をご参照ください)。
冲がご自身の命式中にある場合は他者とぶつかりやすく、トラブルに巻き込まれやすい設計図です。
生まれ持った形を変えることはできませんが、言葉の使い方や表現方法などを学ぶ事で運を開くことができます。そして、どなたも命式に持つ星と巡る星（年月日時）とで冲を起こします。
そんな時は事故や怪我、体調不良を起こしやすいため特に注意が必要です。
また揺れる性質を持つため決断を迫られる事が起こりやすいですが、冲の日の選択はトラブルを起こしやすいので即決しないことがお勧めです。
それぞれ星が冲する時の起こりやすい意味を紹介します。
- 亥(水) ― 巳(火): 血管系の病気や交通トラブルなど2番目に強い冲
- 子(水) ― 午(火): 火事、流血、テロ、心臓系の病気など最も強い冲
- 丑(土) ― 未(土): 皮膚トラブル、腹痛、食中毒など1番弱い冲
- 寅(木) ― 申(金): 移動や車両事故、機械トラブルなど
- 卯(木) ― 酉(金): 刃物事故、薬害、裏切りなど
- 辰(土) ― 戌(土): 地震、自然災害、土地トラブル、癌傾向など
例えば今年の辰年なら辰戌冲が起こりやすいため、地震の多い一年ということができますね。
冲は怖いなとか、嫌だなと感じるかもしれませんが、まずは冲があることを知るだけでもその働きを抑えることができます。時間や体力を余分に確保することで影響を少なくすることができますし、揺れることを知っていると、その時期は自分自身を大きく成長させるきっかけにもなり得ます。
今回は冲について記しましたが、その他にも、合、刑、害、四墓など、命式の星と星の関係から人生の細かい彩りをみることができます。また実際の鑑定では、より積極的な冲の避け方もお伝えしています。
