連載参
あっという間に字がキレイになる!
大人っぽい字になるメリハリのつけ方
第3回目は、字を書くうえで大切な「メリハリ」についてお伝えしていきます。
字をキレイに書こうとするとき、つい「字の大きさを揃えよう」としていませんか?
一見よさそうに思えますが、実はNG!
なぜなら、日本語には漢字、カタカナ、ひらがなの3種類があるうえに、文字の画数もバラバラ。さらに英数字もよく使われますが、これらすべての文字を同じ大きさに揃えて書くと、画数が多い字は窮屈に、画数が少ない字は膨張して見えます。
これは私たちの目には錯覚があるからなのですが、字の大きさを揃えて書くことで、逆に非常に間が抜けた印象に。字を書くときにはメリハリが大切なのです。
メリハリ=減り張りとは、字の幅を広くしたり、狭くしたりすることです。
字の中心=バランスが整ったうえで、メリハリのある字は、とてもキレイに見えます。 そのためのコツが、文字を書くときの黄金比率です。
お稽古参-減り張り
字を書くときの黄金比率
漢字の文字サイズを100%とすると、カタカナを80%に、ひらがなを70%の文字サイズで書きましょう。そうすればメリハリのある文字列に仕上がります。
※縦書き、横書き共通
すべての文字の大きさを同じに書くのは・・・実はNG!
日本人は漢字、カタカナ、ひらがなという3種もの文字を巧みに使い分けていますが、各文字の持つ情報量には差がありますね。最も情報量が多いのは字画の密度が最も高い漢字。例外はあるものの、基本的には情報量と字画密度は比例すると考えてください。
文字とは、相手に情報を速く、分かりやすく伝える手段。だから情報量の多い漢字ほど文字サイズを大きくして少しでも意味が分かりやすく、少ないカタカナやひらがなほど文字サイズを小さくして流し読みできるようにしましょう。こうして読み手が情報を受け取りやすくする気配りが、書くときにとても重要になります。
下の違いを参考に、ぜひ練習してみてくださいね。