“若く見える”というのが 褒め言葉ではないと気づかされます。

“若く見える”というのが 褒め言葉ではないと気づかされます。

由歌利流★満タン人生のススメ「まん丸に笑おう」Episode・5

“若く見える”というのが 褒め言葉ではないと気づかされます。

先週、新しく知り合った才能豊かなカメラマンにプロフィール写真撮影をお願いしました。
過去数年、私が撮ってもらった肖像写真は「笑顔」が主体でしたが、彼が私の中から抽出したイメージは「強さと優しさ」でした。

写真の中には見慣れない私が切り取られていて、落ち着かないような、くすぐったいような。

家族や近しい人たちは、同じ日に彼が撮った「普段の私」に近いものの方がいいというのですが、迷いながらも、フェイスブックのプロフィールには見慣れない一枚を選びました。

多くの方から「いいね」を頂き、ほっとひと安心。
と、旧知の友が『そもそも〝若く見える〞というのが褒め言葉ではないのだと気づかされます。

55歳10ヶ月としての美しさがあり、結局それが大切なのかもしれない…』と、新しい写真へのコメントを残してくれました。

重ねてきた時間、経験のおかげで、今の私は存在しているのです。

読んだ瞬間、頭の中に「!」マークが浮かびました。
私が感じていた居心地の悪さと違和感の正体を言い当てていたからです。

選んだ写真は、私にしては冒険でした。なぜか?

凛としているけれど、いつもと違う…

あ、そうか、「若く見える写真がいい」と感じていたからだ!と、気づかされたのです。

私の中にあった世間常識=若い方がいい、という勘違いがぺろっと剥がれました。

笑っていれば、シワもシミも許され、陰影でごまかしがききます。
でも、リアルな私には誤魔化しようがないシワとほうれい線があるのです。
年齢や変化に抗うのではなく、今の私を堂々と、加齢と手を組んで美しく生きよう、と、勇気の気づきを与えられました。

未だにお誕生日は嬉しいし、年齢を重ねることにノーはありません。
それでも、疲れている日には「表情に出る年齢」や「シワの深さ」にため息をつき、鏡から目を逸らす瞬間がありました。

重ねてきた時間、経験のおかげで、今の私は存在しているのです。
若く見える、という呪いから卒業です。

老いを重く受け止めず、背筋を伸ばして「いま」を生きていきましょう。

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