マクロビオティック

Episode-12 最終回 原子力から原始力

表大なれば裏大の「原子力」からスロー、シンプル、スモールな「原始力」への転換。 TAO塾の運営する「TAO retreat center」は、都会の喧騒を離れ、阿蘇の豊かな自然の中で、 心と体の学びと癒しの時間を提供する宿泊施設。 宿泊に来られた人やセミナーに参加しに来られた人に、私が「実はTAO塾は原発推進派なんです」と言うと、多くの人はビックリして怪訝な表情を浮かべる。「実はこれがうちの原発 […]

Episode-9 祖母の死がくれた贈りもの

祖母を失った悲しみこそが、私の今の活動の大きな原動力になっている。 「病室の 真白き中に 響きける 音なき音の 点滴の粒」 今から約30年前に、祖母の看病をしながら作った短歌。無機質な病室の中、身体中にチューブやセンサーを取り付けられ「スパゲティ症候群」状態で死んでいく祖母の姿を見て、私は身を切るような辛さを感じた。 沢山の愛をくれた祖母の死は、私の人生の最大の悲しみとなった。 奇遇にも、同じ年に […]

Episode-6 大和言葉と陰陽

「言霊の幸はふ国(ことだまのさきわうくに)」。 日本食と日本語の叡智は深い。 マクロビオティックの陰陽論では、それが「広がる」拡散のエネルギーなのか、「縮む」収縮のエネルギーなのかに注目する。私は、それを子供達でもわかるようにジャンケンでパッと手を広げる「パー」と、グッと拳を握る「グー」で表現している。 狛犬、仁王、沖縄のシーサーなどでは、口が開いている方を阿形(あぎょう)、閉じている方を吽形(う […]

Episode-5 音楽とマクロビオティック~三人のジョン

音楽とマクロビオティック 12月8日はあの真珠湾攻撃の日であると共に、お釈迦様が悟りを開いた日として知られる。また、鍼灸の針供養の日でもある。しかし、何より私にとって忘れられないものはアメリカの学校の先輩が亡くなった日であることだ。 その名は、ジョン・レノン。音楽で社会情勢に反旗を翻し、一方で愛や自己の内面を詩と音楽でストレートに表現した稀代の表現者。彼は、1968年、「マクロビオティックに関する […]