室町時代の昔より、七福神の乗った宝船にこのような回文を書き、
人々は良き初夢を見る準備をしたと言います。
ながきよの とをのねぶりの みなめざめ なみのりぶねの おとのよきかな
「長き夜の遠の眠りの皆目覚め波乗り船の音の良きかな」
私にとって長い眠りを覚ます、船の舳先が波をかき分ける音とは今、
この世の中に蔓延している機械音、デジタル音、直接音、指向性音、
雑音の中に生きながら、それをそれとして認識しないまま暮らしていた私たちに、
本当に心地よい、包み込むような豊かな音色で、
音の本質を気づかせてくれる波動スピーカーの出現を予告している音のようです。
上から読んでも、下から読んでもの回文とは思えぬ完成度の高い歌だと思います。
みなさんは素敵な初夢をご覧になりましたか。
寝ているときに見なくても、新しい年を迎えて、
今年はこんな年にしたい、こんな夢を叶えたい、と考えていらっしゃることでしょう。
私の夢は、まさしく、「これからの世の中に必要なもの」として
波動スピーカーが時代の波をかき分け、気づきの時代の舳先になることです。
おかげさまで円筒形の不思議なスピーカーといった印象だった波動スピーカーも、
今では最高級ホテルのスイートルームに採用されたり、音楽療法の現場で使われたり、
老人介護施設の食堂に設備されるなど、
その柔らかく優しく広がる豊かな音色が評価されるようになってまいりました。
すでに世の中にはこんなスピーカーが存在していることを、
一人でも多くの人に知ってもらいたい、正確に伝えたい、
その想いをさらに強くした新しい年の始まりです。
またいつか、どこかでお会いしましょう!
Miura Music Collection 1月のおすすめ
ジョアン・ジルベルト
『ジョアン・ジルベルト・インTOKYO』
新しい年の始まりに聞いて頂きたい真っ白な1枚のCD。
それはジョアン・ジルベルトの『ジョアン・ジルベルト・インTOKYO』です。
波動スピーカーも2003年9月彼の初来日の東京国際フォーラムから始まりました。彼の宿泊ホテルにスピーカーを持ちこんだり、彼がその音を聞いてライブ盤を突然発売することになったり。思い出多い、素敵な1枚です。