TAKEFU

ほっとメッセージ

「凄い!ホンマにこれ、竹なん?」。
その感動を今も忘れていません。

こんにちは。お元気でいらっしゃいますか?

早いものでもう3月。卒業、退職、退官など、一つのステージの終了という節目の月でもあります。何事も節目は大切ですね。
私はこの3月は58歳という節目。そして、8月には会社設立30期目という節目を迎えます。
個人的にも会社的にも、山あり谷ありの人生、事業でしたが、こうやって幸せに元気に過ごせているのは、お世話になった家族、友人、会社の仲間やパートナーの方々(メーカーや販売店など)、そしてご支援、ご愛顧を有形無形に紡いでくださってきた沢山のお客様あってのこと。本当に有難く、有り得ない軌跡(奇跡)に、心から御礼申し上げます。
節目を重ねる度に、自分自身も会社も、しなやかだけど強い、まるで竹のような生き方、在り方ができればと思います。
そういえば・・・、竹という植物を、綿や麻・絹という天然繊維の大先輩とは違った機能・役割を持たせて、日常使いの繊維へとブランド化させた『TAKEFU(竹布)』の産みの親、相田雅彦社長と出会ったのは、今から15年前でした。
共通の友人で、大手自然食品店の腕利きのバイヤーでもあった方からのご紹介でしたが、彼曰く、「何千という商品を見てきたけど、これだけ面白く、可能性のあるものは滅多に出会えない。だけど、竹のチクチクするイメージもあるから現実的には売りにくい。無限の可能性があるけれども、今まで見たことも聞いたこともない商品を広められるのはガッツさんしかいない・・・そう直感的に思ったから、ぜひお二人を繋げたかったんです」。
何と嬉しいことか。そして実際に相田社長の人柄、思い、歴史に触れ、まるでシルクのように輝き、優しい竹の綿(わた)を手のひらに乗せてもらった瞬間、「これは凄い!ホンマにこれ、竹なん?」と、感動で思わず唸ったことを今もずっと忘れていません。これが今もって私、いや私達の『竹布』に対する初心であり、原点でもあります。
「ガッツさん、この竹の綿で編んだバスタオルがこれです。この気持ち良さと柔らかさは、他の繊維ではなかなかできないんです。竹には物を腐らせない抗菌力がありますから、ずっと使っても臭いがつかないし、静電気もほとんど起きないから、アトピーや皮膚の過敏の方にも安心して使ってもらえるんです。一度使ってみてもらえませんか?」そう言って相田社長が一枚のバスタオルを私にくださったのですが、それを触った時に私は、「相田さん、これは竹が形を変えてエネルギー(氣)をまだ残して生きていますよ。だからこのバスタオルを背中に当てて屈伸すると、体のエネルギーが整い、体が柔らかくなると思います。やってみましょう」。
そう言って、隣にいた友人に前屈してもらい、次に竹布のバスタオルをかけてもう一度前屈してもらうと、見事に10センチ近く深く曲がり、本人も相田社長も目がテンになっていました。
「相田社長、この繊維は単なるエコ雑貨ではなく、癒しの繊維ですよ。竹のエネルギーが、触れた人のストレスエネルギーを解放し、安心とリラックスを与え、本来の心地いい状態に戻してくれる凄い繊維になると思いますよ。まだ誰も知らない繊維だから、ぜひ一緒に広めさせてください」。
それが、15年前に私達が竹布を扱わせていただいたご縁でした。

「竹布という新しい天然繊維のカテゴリーで、 様々な状況・環境で一人でも多くの人を助けていきたいんです」。

当時、竹布はハンカチやタオル、キッチンクロスなど、本当に数えるほどしか商品がなく、しかも小さな自然食品店のエコ雑貨の棚に目立たなく置かれているような状態でした。ですが、それとは反比例するかのように、相田社長のビジョンは当時から壮大でした。
「私は1000年以上の歴史を持つ綿や麻、絹など当たり前に使われている繊維の中に、竹布という全く新しい天然繊維のカテゴリーを作り、肌の弱い子供さんや女性、高齢者の方々が安心して毎日着られる衣服を届けたいんです。そして最終的には、竹の持つ抗菌力や癒す力、肌に触れる優しさで傷や痛みにそっと寄り添うガーゼを作り、様々な状況・環境で一人でも多くの人を助けていきたいんです。だからガッツさん、私は衣服を作る場合にも、できるだけ竹繊維の比率を100%に近づけながら、この優しさ、風合い、エネルギーを可能な限り残して商品化していきたいんです」。
これが相田社長の今も変わらない信念、夢、ポリシーであり、そこへのこだわり、一途さは半端ではありません。
その純粋な思いと人柄、そして竹布の持つ心地良さ、安心感、癒す力は、触れた方々に何かを感じさせ、自然と口コミで広がり、近年はメディアにもあちこちで取り上げられるようになりました。
15年間一緒に走ってきて、竹布と相田社長が、世の中に引き上げられていっているのが本当によく分かります。 それは、価値観やライフスタイルが目まぐるしく変化して、心身共にストレスの多い現在だからこそ、より一層その解決、改善、解放を実感させてくれるものへの期待と可能性に竹布が応えてくれるから、急速にその信頼性と支持が広がっているのだと思います。
世の中に必要とされるものは、様々な試練を与えられつつも、必ず時代や世間が後押ししてくれるものですね。
昨年は、相田社長の念願の夢でもあった竹布のガーゼが、とうとう医療用ガーゼとして国の許可が下り、医療機関でその実用性の臨床が始められています。切り傷、火傷、床ズレなど、竹布の持つ抗菌力、そして傷口とガーゼが癒着しないという肌との親和性など、本当に驚きの臨床結果が、今年中には発表されると思います。

いま求められる期待に竹布が応えてくれるから、 その信頼性と支持が広がっているのだと思います。

竹布が世の中に出てから20年。今年はブランドロゴも一新して、相田社長も、世界を見据えた竹布の第3ステージの扉が開かれていきます。
そして私達も、その新たなステージのパートナー企業として、竹布という“医服”“癒服”という機能・役割を持ったまったく新しい天然繊維を使わせていただきながら、株式会社ナファ生活研究所さんとコラボして何ができるか?何を届けるか?ということを考えていきます。
30周年を迎える私達にとっても、新たなステージがまたひとつ始まりそうです。
節目の春。ワクワクしながら、竹の如く、凛としてしなやかに成長していきたいものですね。

合掌

Guts

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