ちょっと悔しいですが、彼女には不思議な引力が…。
こんにちは。お元気でいらっしゃいますか?
早いものであっという間に3月。
卒業式の時節です。次のステージへの節目になる月ですね。
さて、私的な話で恐縮ですが、昨年の12月29日にとても感動的なイベントがありました。それは、私の嫁さん「山口佐貴子」が5000人の卒業生を輩出したお祝い大イベントでした。
彼女は「フォトリーディング」という、右脳を活性化させて、本を写真を撮るように高速で読んでいく速読の技術をここ十数年休むことなく教え続けていました。
とてもユニークなその講座は、経営者、サラリーマン、OL、主婦、学生、フリーターなど、老若男女を越えた様々な方々が受講され、人生のステージがより良い方向へと変わっていきました。
普通のサラリーマンが、市議、県議、副市長になったり、作家になったり、主婦が起業して知る人ぞ知る存在になったりなど、自分でも予想しなかったような人生の扉が開き、次々と社会へ巣立ち、活躍している・・・。
そんな卒業生達が全国から駆けつけて、彼女にお祝いの言葉や花を贈ってくださいました。その数140名。自分の嫁さんとはいえ、「凄い人やなぁー」と娘といっしょに感心していました。
そのイベントは、実は彼女の50歳の誕生日のイベントでもあり、彼女の会社、(株)尽力舎の25周年の祝いでもあり、翌年迎える私達夫婦の結婚25周年をこっそり祝う会でもありました。
よく考えれば、ひとよがりでワガママな企画です。
が、彼女がフェイスブックで「おかげ様で5000人の素敵な卒業生の皆様と一緒に私も人生を味わい、学び、成長させて頂き、50歳の節目を迎えることができました。そんな嬉しく、記念すべき日を、年忘れ&一年の締めくくりを兼ねて、共にお祝いし合いませんか?」と自然体で語りかけると、たちまち”いいね!”が集まり、年の瀬の忙しい中、たくさんの方々が駆けつけてくださった。
ちょっと悔しいですが、彼女にはそんな不思議な引力?があるようです。
実は昨年、彼女は50歳を前にして、ホルモンバランスが崩れたり、一人娘が親離れするなど、肉体的にも精神的にも人生で初めてといっていいくらい、心身のバランスを崩していました。
そんな中で私は見るに見兼ねて「そんなに無理してやらなくてもいいんちゃう?」と漏らしたこともありましたが、彼女は決して諦めませんでした。
辛く、しんどい心身の状態ながらも、5000人の目標達成のために講座の数を増やし、全国を回るということも楽しんでやっていきました。
目標や夢があることが、どれだけ大切なことであるかが、彼女を見ていてよく分かりました。
「これは、応援してあげなアカン」。
そのひたむきさに、私だけじゃなく、彼女の仲間や卒業生もそう感じてくださったのでしょう。
皆が有形無形で力になってくれて、彼女の一大イベントを成功させようとひとつになっていき、何とかその日を迎えることができました。
「えっ、ホンマかいな?」。
ダンナとはいえ、あまりの奇襲攻撃にやられっぱなしでした。
有難いことに当日は、十数年来の友人でフォトリーディングの日本での創始者でもある、作家で経営コンサルタントの神田昌典さんを始め、ビッグなゲストの方々も駆けつけてくださり、まさに夢のようなイベントになりました。
そしていよいよオープニング。
この日のために友人が選んでくれたドレスを身に纏い、彼女が登場。ひとしきりのご挨拶をした後に、会場にどこからともなく大きな和太鼓と小さな和太鼓が3つ用意されました。
「何かの余興かな?」そう思っていたところに、ガッシリしたカッコイイ和太鼓演奏者が3人現れました。
「ん~、なるほど。カッコイイ!イベントの景気づけに嬉しい演出やね!」。
私も含め、会場の誰もがそう思い、固唾を飲んで待ち構えていたら、その中心に立ったのは、なんと2本の鉢を持ち、満面の笑みを浮かべた「佐貴子先生」でした。
「えっ、ホンマかいな?やるの?叩けるの??」
私も含め、会場の皆が心配したり、驚いたり、不思議がったり、微笑したりなど、まるでキツネにつままれたような雰囲気に。
そのざわつきも、彼女の「よ~っ」と大きな掛け声と共に静まり、高らかにあげられたバチをドン!ド~ン!!と鳴らした瞬間から3人の和太鼓演奏家の方々との夢のコラボ演奏の火蓋が切られました。
「やってくれるなぁー!いつ習ったん?よう考えついたなぁ」
ダンナとはいえ、あまりの奇襲攻撃にもうやられっぱなしでした。
恐らく会場の誰もが同じように圧倒されたことだと思います。
嫁さんにしてみれば、誰にも言わず、引きつけ続けてきた弓矢を一気に放ち、魂を震わせながら、和太鼓の荘厳な響きを一人一人の心に共鳴させようとしていたのだと思います。
それは5分ばかりの凝縮された太鼓の調べでしたが、終わると同時にヤンヤの喝采があったことはいうまでもありません。
それを皮切りに素晴らしい空気感の元、愉快で楽しく、和気あいあいとした宴になっていきました。
お裾わけしながら人生を学ぶ、育み、共に楽しみ、成長していく…。
彼女はなぜ和太鼓を最初に叩いて、皆を驚かせたかったのか?
それは「太鼓の荘厳かつ美しい響きで、一人一人の一年、いやこれまでの人生の心身のストレスや辛かったことを浄化し、軽妙な心身でまた新しい一年、人生を始めて欲しかったのと、せっかく集ってきてくださった仲間同士、垣根を越えて仲良くなって、祭りのような太鼓の響きに合わせて、一日楽しく、元気になって欲しかったから」だとか。
ん~、やっぱり、この辺りが彼女の不思議な引力の源泉なのでしょうか?
自分が一番欲していることを、自分だけじゃなく、まわりの方々とお裾わけしながら人生を学び、育み、楽しみ、成長していく・・・。
しかもひたむきに、明るく、前向きに・・・。
25年間一緒に過ごしながら、私も娘もちょっとは成長させてもらってきているのは紛れもなく彼女のおかげ。
まさに「佐貴子先生」ですね。
5000人という節目を越えて、次なる夢や目標にまたチャレンジしようとしている、そんな嫁さんに、今月迎える結婚25年の節目に再度、感謝の気持ちを・・・。
「本当にいつもありがとう。一緒になって、これほど彩りある人生になるとは思いもしませんでした。これからも感動と感謝を忘れず、一緒に人生のキャンバスを彩っていければと思っています。5000人を代表して、佐貴子先生ありがとう!ドン、ド~ン!!」
Guts