暮らしや役割は、
時と共に変化するけれど・・・。
こんにちは。
お元気でいらっしゃいますか?
少し前の話ですが、ある女性とランチをしました。私達仲間内では通称「ベンちゃん」と呼ばれ、以前はプロ・アクティブの制作スタッフだったOGです。
実はこの『ほっとメッセージ』は、彼女が独立後もずっと作り続けてくれています。
私のあふれんばかりの思いや、あちこち飛ぶ文脈、象形文字のような乱筆乱文を、まとまりのある、分かりやすい文章に仕立ててくれる“名編集者”。
おそらく、私の考えや思いを一番長く深く理解し、文章やデザインなどで表現し続けてきてくれた、まさに“片腕的存在”。
12年前にプロ・アクティブを卒業し、今は社外サポーターとして、社員と同じような存在で関わってくれています。
そんな彼女に、会社が25周年を迎えられたことのお礼のお手紙を渡し、一緒にお祝いランチをした時に、彼女が言った言葉がとても印象に残りました。
「ガッツさん、25周年、本当におめでとうございます。私、今さらながら実感しているんですが、プロ・アクティブのほっとメッセージを作っている時が実は一番穏やかで、充足した時間であることに気づきました」。
「それは嬉しいねぇ~。でも今さらながらってどういうこと?」と私が尋ねると・・・、
「実は数ヶ月前に、88歳になる父が転倒して右肩を複雑骨折してしまい、以来介護の日々となりました。
一緒に暮らしてみて、母は初期の認知症を発症していることにも気づきました。
これまであまり気にかけてあげていなかったことを悔やんだり、突如始まった初めての介護に悪戦苦闘もしていますが、同じ経験を持つ同世代の友人達が口を揃えて『悔いを残さないようにね』とアドバイスをくれるので、今は娘としてできることを精一杯させてもらっている感じです」
としみじみと語ってくれました。
「そうかぁ、大変やったんやなぁ~。そんな中で、ほっとメッセージを毎月作ってくれてホンマにありがとう・・・」
と私が言うと、彼女が
「いいえガッツさん、私の方こそ“ありがとう”なんですよ。暮らしや役割は時と共に変化するけれど、それでも変わらず続けられることがあり、難しくても、気持ちは何よりも穏やかに取り組める・・・
あぁこういうのを“ライフワーク”って呼ぶんだなぁと、自分の役割が少し変わった今の生活の中でよくわかりました。
ガッツさんやみんなと一緒に、毎月楽しみに読んでくださっているお客様の笑顔を想像しながら作る・・・
こんな贅沢な仕事をさせていただいていること自体、有難く、私の方こそ本当に感謝です」。
「えっ、そうなんや・・・。そんな話を聞くと、それこそ今さらながら凄く嬉しいし、有難いね・・・。
ほっとメッセージにはそんなベンちゃんや僕らの純粋な思いやエネルギーがいっぱい詰まっているから18年も続き、愛され、支持されているんやろうね。
だからやっぱりベンちゃん、今までも、これからもホンマにありがとうやで・・・」
と私が言うと、照れ臭そうにべんちゃんが微笑んでいました。
主婦の人って、思った以上の仕事をしてくれるかも・・・?
やはり、それぞれにキラっと光るものがありました。
思えば18年前、起業してから会社が成長期に入った頃、ファイテン商品の良さを伝えるためのチラシやお客様へお届けするご提案のお手紙など制作が全く追いつかず、その制作スタッフを募集したのが、ベンちゃんとの出会いでした。
当時から在宅と会社のフレキシブルな勤務体系で仕事をしてくれていたベンちゃんの制作物は素晴らしく、仕事の段取りや、私やみんなとのやりとりもスムーズで、小さい子供がいながら本当によくやってくれる・・・と感動していました。
その時から、「もしかすると、主婦の人はこま切れの時間しか働けないから、仕事の段取りが上手く、思った以上の仕事をしてくれるかも?」という直感が働き、“主婦力”“女子力”のあるパートさんを意識して募っていくことになりました。
実際、ベンちゃんの片腕として入ってきた山田さん(卒業した今もいろいろと関わってくれています)も優秀で、ママ友だったほーりー(堀場)に声をかけてくれて、ほーりーもテニス仲間の長瀬さんも誘い、彼女達はプロ・アクティブの仕事を通して、少しずつ社会に触れていくことになりました。
今でこそ、取締役であり、中心的存在のほーりーですが、当時は、子育てとテニスの合間の週2~3日程度のパートさんでした。
ただ、会社に来た以上は誰よりも早く正確に、お客様への数千通あるお手紙の封入作業をしたり、慣れない電話に出て、とても親身にお客様とお話をしたりなど、やはり、キラッと光るものがありました。
それは、長瀬さん(今もバックヤードでプロ・アクティブ一番の存在)、駒井さん、望月さん(共にファンも多いお客様担当)を始め、当時からずっと会社を支え続けてくれている主婦スタッフ全員に言えることでした。
人生のプロセスを経て、磨かれる“女子力”。
それが今のプロ・アクティブの底力に。
彼女達は、30代は子育てや夫のサポート、地域のコミュニケーションなどに奮闘し、40代は子供の受験や、夫と自分の体調・体力の変化に直面、50代では親の介護や孫の世話にも追われる中、老後や健康、新たな生き甲斐との出会いなどにもポジティブに希望を見い出していく・・・
そんな様々な人生のプロセスを経て、迷い、悩み、苦しみ、ほっと一息つき、微笑み合い、承認し合いながら、女性ならではの強さ、ひたむきさ、しなやかさ、共感力、知恵などに磨きをかけていく・・・それが今のプロ・アクティブの底力になり、温かい空気感、働きやすい土壌になっているのだとつくづく思います。
そして、彼女達も冒頭のベンちゃんのように長年プロ・アクティブの仕事に携わりながら、自分自身も成長、成熟して、何らかの形で社会の役に立っていることを実感し、それが自分の励みとなって生き甲斐やライフワークにつながっている・・・。
今の通販の顔である望月さんや駒井さんが、「ガッツさん、定年を越えても、プロ・アクティブのDM封入係でまた雇ってくださいね」とよく言っていますが、私は「裏方じゃなく、70歳を越えてもバリバリ電話をとって、お客様と話してくださいよ。きっとお客様も待っていますよ」と本気で答えます。
お客様と一緒に成長、成熟し、お客様と一緒に健やかに、幸せになっていく・・・。時代がどう変わろうと、私達はそんな会社であり続けたいと思っています。
ベンちゃん、ありがとう。みんなありがとう。
今も昔も主婦・女性のチカラは偉大なり!
感謝
Guts