「陰極まれば陽となる」。闇と光は表裏一体。
こんにちは。お元気でいらっしゃいますか?
早いもので、今年もあと残すところ1ヶ月。あっという間の一年でしたね。今年はあなた様にとって、どんな1年でしたでしょうか?
私達の会社にとっては、まさに「産みの苦しみの年」「次のステージへの大きな踊り場」となるような1年でした。
今までやっていたことが通じなかったり、うまく行っていたことが思うようにならなかったり・・・。不安、いらだち、焦り、迷いなど、まさにサナギから蝶に変わる時、いわゆる変態する時に全身の細胞が入れ替わり、体中が様々な化学変化を起こしながら、見違えるような生き物に進化、成長していく・・・。
それは、心と体の陣痛という今まで経験したこともないような強烈な痛みを通して、初めて得られる新しい生命、身体の誕生のプロセスと言っていいのかもしれません。
実はこの陣痛は、今、大きな時代の転換期ゆえ、個人、家族、会社、社会、国家、世界など、様々なところで起こっている現象ともいえます。
思いもよらないところから、あるいは薄々なんとなく予感してはいたものの、まさかというような流れで降ってくる痛みが、この陣痛の特徴なのかもしれません。
個人としては、急なリストラ、大きな減俸、深刻な病気、思いがけない事故、大切にしていた人との突然の別れ、どうしていいかわからない人間関係のトラブルなど。
家族としては、個人または各々が何らかの問題を抱えているため、それらが原因で、やはり何がしかの痛みを家族の中で抱えている様な状態かもしれません。会社においては、急激な売上減や関係会社の倒産や業務整理、リストラやそれに伴う人間関係の悪化、労使のコミュニケーションギャップによる社内の土気の低下など。
社会や国家、世界では、ニュースや新聞誌上において、様々な問題、トラブル等などが色々な姿を変えて、痛みとなってあちこちに顕れているのが実感されると思います。
でも、きっといつかは「陰極まれば陽となる」、朝が来ない夜はありません。
闇と光は表裏一体。ビッグバンではありませんが、宇宙は闇の中から光が渦となって拡がり、輝ける無数の惑星をつくっていきます。
不安、心配という闇を光に変えれば、創造のエネルギーになったり、逆説的ですが、人を許すエネルギーにも変わります。何かに依存しやすい闇の姿は、自立するという輝かしい光のエネルギーに変わっていきます。
言い訳ばかりして先送りする闇は、冒険やチャレンジという素晴らしい光のエネルギーと裏腹になっています。
人が闇を抜けて、光を放つ輝かしい瞬間に出会うと、
私達は心の底から感動し、勇気・元気・エネルギーをもらいます
今年のオリンピックの体操の個人総合で金メダルをとった内村選手は、団体でまさかの銀メダルという辛い結果をつきつけられました。どこかに慢心または金メダルのプレッシャーといった心の闇が潜んでいたのだと思います。
ところが個人総合では、ケガで競技ができなくなった僚友の山村選手のために、全身全霊で夢中になって、自分の演技をすることに集中しました。金メダルを獲ることで、共に切磋琢磨してきた親友の笑顔を見たいという大きな希望。
そしてそのために、難易度の高い演技を表現することに美学を持っていた自分自身のこだわりを捨て、敢えて確実な一つ一つの演技を完璧にこなすという冒険を選択し、そこに最大限のエネルギーを注ぎ込んだことで、世界中の人々が感動、絶賛した光輝く最高のパフォーマンスを発揮しました。
表彰台の清々しく、晴れやかで格好いい内村選手の姿は、まさに誇り高く、美しい若き日本のサムライのような風貌を漂わせていました。
そして彼の受賞コメントの中には、もちろんあの山村選手やチームメイトへの感謝の言葉がいっぱいありました。また作戦変更を示唆してくれたコーチに対する信頼や、関わってくれた多くの方々の励ましに対する嬉しさや有り難さ、両親に対する感謝の気持ちに満ちあふれていました。
普通の選手なら、事前の不本意な結果に、自分への怒りや情けなさ、やるせなさに苛立ったり萎縮したりして、本来の自分の演技ができずにメダルからは程遠い結果になることがほとんどだと思います。
しかし内村選手は自分への怒りややるせなさを許し、山村選手のために確実に金を獲るという目標に向け、今までにやったことのない戦略を受け入れ、見事にチャレンジし切って、全ての闇(不安、焦り、自暴自棄など)を光に変える偉業を、オリンピックという大舞台で私達に見せてくれました。
これには本当にたくさんの方々が感動で心が熱くなり、思わず拍手、絶賛し、清々しい勇気、元氣、エネルギーをもらえたのではないかと思います。
ただ、この偉業もやはり彼を支える仲間がいたからできたこと。
家族ともいえる仲間の中で抜きつ抜かれつ、切磋琢磨しながら助け合い支え合い、工夫、研究、そして日々チャンレジしたり、基本的な事を毎日飽きずに精進し合いながら共に進化、成長をしていく。
スポーツには、その道を極め、古い殻を脱ぎ捨て、新しい自分(心、技、体)になっていきながら、個人やチームの大きな希望、夢、目標を達成していく分かりやすさがあります。
しかし、これは全ての人間の営みに通じる事なのだと思います。仕事でも子育てでも、介護や趣味の活動でも、人が集うところで各々が闇を光に変え、仲間と一緒に成長し合いながら、共に元気、勇気、感謝、感動を分かち合い、人生の高みを一歩一歩登っていく。仲間がいるから安心して自分が出せるし、失敗してもそれがバネとなってお互いが叱咤激励し合いながら、成長していける、進化していける・・・。
今年は、私達もそんな事を身を持って体験してこれた1年だったと思います。
一人一人が闇を光に変え、仲間とともに人生の高見へ一歩一歩登っていく
時代の変化や価値観の多様化、厳しい社会環境の中で、ご縁のある大切なお客さまに身心共に健幸になっていただき続けるという競技(道)の中で、金メダルを獲ることは至難の技かと思いますが、少しでも近づいていけるように、来るべき2013年もプロ・アクティブのチーム一同、力を合わせて願晴って(がんばって)いきます。
家族の様なお客様がいるから、私達も安心してプレイできます。来年もまた、変わらぬご支援、ご愛顧をいただけましたら、無上の歓びです。
今年一年、本当に温かい励まし、ご声援、お引き立てなどの光のエネルギーをたくさんいただき、ありがとうございました。
どうかくれぐれもご慈愛下さり、良いお年をお迎えください。
2013年があなた様にとって光輝く1年でありますように・・・。
大感謝
Guts