由歌利流★満タン人生のススメ「まん丸に笑おう」Episode・6
できないと簡単に決めつけたね。天井を作っているのは自分だ。
一昨年から「論語」の本をよく読むようになりました。
きっかけは、書店で手に取った「小学生のための論語(斎藤孝さん著)」という本の中にあった「今女画(いまなんじはかぎれり)」という一節なのです。
たった三つの漢字に込められている意味を知ったときに、不思議な衝撃を受けました。
これは孔子が弟子に言った言葉ですが、深く自省を促されます。
私流に言い換えると、「きみは今、やる前からできないと簡単に決めつけたね。
天井を作っているのは自分だ。まずはやってからいいなさい」という内容です。
これはまさにノミの天井のこと。
ノミは体長1・9ミリで、身長の150倍ほどまでジャンプする力があります。
5ミリのノミであれば75センチは飛べるのです。このノミを高さ7センチほどの空き瓶に入れるとしましょう。
最初は、何度も何度も蓋にあたって落下します。
そのうちに天井の高さを知り、蓋にあたらない高さで飛ぶようになります。
その癖がついたところで、天井のない空間に解き放っても、限界を知ってしまったノミは、それ以上の高さで飛ばなくなるそうです。
人も同じ、孔子先生が生きていた約2500年前から、同じことが繰り返されています。
一度、自分を限る癖を手放してみる。
可能性は無限大。心残りはずっと少ないはずです。
私たちの限界は、ここまで、と誰かに決められたのでしょうか。
いいえ、私たちの限界は、私たち自身が持つ恐れと弱さが決めているのです。
新しいことに挑戦することは怖いです。
「どうしよう、失敗したら…。無理かもしれない」。
まだ起きていないことをネガティブな結果だけ想像してしまう。
誰にでも経験があることです。
でも、未来は未決です。まだ起きていない不安の先取りはやめましょう。
私たちは、生きている限り「可能性」とともにあります。
一度、自分を限る癖を手放してみる。
可能性は無限大、たとえ、やった結果がダメであったとしても、心残りはずっと少ないはずです。
人生は二通り。成功も失敗もない人生か、成功も失敗もある人生か。さて、あなたはどちらを選びますか?