由歌利流★満タン人生のススメ「まん丸に笑おう」Episode・4
他者との経験の中で、人は自分を成長させていくのです。
先日、26歳の仲良し男性から「大好きな人に告白したけれど、振られました!」という報告が届きました。
9歳年上のその彼女に意を決しての告白、でも、弟のような存在としてしか見ることができないと言われたそうです。
明るい声ではあったものの「胸が苦しいってことは、恋をしてるんだなぁ。まだ好きだから…」という彼の言葉に切なさを感じつつ、いい時間を過ごしているなと思いました。
この失恋がきっかけで、彼はまだまだなことを自覚し、自分時計の針を進めることを決意したそうです。
仕事自体は好きでも嫌いでもないけれど、適当に居心地のよかった職場から飛び出し、さぼっていた自分磨き、読書、時間管理に精を出し、目指す仕事に就くための舵を切り始めました。
大人への階段を上っていく、その瞬間に出会うことは嬉しいことですね。
言葉は心を運ぶ船。臆せず、怖がらず、
胸にある言葉を伝えてみてください。
講演、セミナーや塾を含め、私は、機会があるたびに「読書のススメ」をしています。
人は、理解したい、理解してほしいと思って言葉を尽くしますが、誤解されることや、思うことを伝えきれないこともあるでしょう。誰かと深く対話するためには、語彙力=一つの事柄をたくさんの言葉で表現する力が必要です。
相手の心情を思いやる、想像力を養うためにも、広い範囲での読書を方々で勧めています。
心は育てていくもの、何もせずには育ちません。
目の前の人と会話をし、もっと深く対話をする。
他者との経験の中で、人は自分を成長させていくのです。
日本人は言葉にせずとも察することを求めがちですが、言葉にしなければ伝わらないこともたくさんあります。
言葉は心を運ぶ船。臆せず、怖がらず、思いを目の前の人に伝えること、もう一歩だけ進めてみませんか。
心と言葉を次世代に残すために、大切な人の思いに耳を傾け、胸にある言葉を伝えてみてください。
若い人たちに、ああしろ、こうしろと教え諭すというよりは、私たち大人が美しく生きる姿、日常を見せることこそが本当の教えなのだと思うのです。