母の記憶

#2 目を閉じることで見えてくる世界

#2 目を閉じることで見えてくる世界 「風の色」という言葉の意味を、今でも深く考えることがあります。 このフレーズは、龍村仁監督の著書「地球(ガイア)のささやき」(角川文庫)の中に記された、ある章のタイトルに使われています。 そこには、人生の最終盤を迎えようとしている母親と共に歩く、春を迎えた新宿御苑での一場面が描かれています。 病のため視力と記憶を失いつつあった母親の手を引きながら、ふと立ち止ま […]