第2話 インでもどーでも

第2話 インでもどーでも

第2話 インでもどーでも

「いい~んだよう~、いい~んだよう~、陰でも陽でもいい~んだよう~♪」
お経のように歌い、左右にゆらゆらゆれる「陰だ陽~ダンス」を踊りたくなる国がありました。それは、インドです。

今年1月に、友人と初めてインドに行ってきたのですが、そこはカオス(混沌)の国でした。国というよりも、ぼくらの旅がカオスだったということかもしれませんが(笑)。
搭乗予定の飛行機が飛ばなくなり、翌日に延期。でも、おかげで予定にはなかった博物館を訪れ、すごい展示に出会えました。

翌日の飛行機は、搭乗してから2時間動かず。
でも、出発遅れ(お詫び)のアナウンスもなく、CAさんはにこやかな笑顔のまま。乗客も誰一人文句も言わず、イライラする様子もなく、機内は穏やかな空気。
そういうものなんだと思うと、出発しないことがネタにすら思えて、笑えてきちゃいます。

街や村の道路では、車、バイク、リクシャ、自転車、歩行者、牛、ヤギ、犬・・・とあらゆる種類の動くものがなだれ込み、車線は守らず、至るところからクラクションの嵐で、まさにカオス。でも、ぶつかることもなく、怒鳴ることもケンカもなく、全体としては不思議に調和しながら流れている。

時間に正確で、車線やルールをきちんと守る日本では考えられないようなことばかりですが、いちいち気にしていたら生きていけないのでしょう。こちらも、「インドだもの、そういうこともあるよね」と思うと、だんだん気にならなくなるから不思議です。

予定どおり、想定内(イン)で進むのもいいけれど、予定や想定からはずれることがあっても、どーでもいい~んだよう~と受けとめることができると、自分が楽に大らかになれるなと感じさせてもらえたインドの旅でした。

というわけで、インドでも日本でも、
「いい~んだよう~、いい~んだよう~、インでもどーでもイ~ンドよう~♪」
今度行ったときは、インド洋を見ながらゆれたいなあ。

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