祝詞

#5 月と水と

#5 月と水と 旧暦8月15日、奈良吉野の天河神社では観月祭が執り行われます。 深夜、山から差し昇る中秋の名月をタライに張った御神水に映し、その光を心身に宿していくのです。月の波動と水の波動とが一体となる神事とされています。 神殿では祝詞に先立ち、ある言葉が奏上されます。 「それ円通の満月は、とこしなへに法性の天宮に居して、下地の衆生のまちまちなる器、水に応じて、其の影をうつすこと同じか […]